世界記憶遺産国内候補の上野三碑 高崎市教委が副教材

キャラクターを活用し、上野三碑について説明している小学生用の副教材
キャラクターを活用し、上野三碑について説明している小学生用の副教材

群馬県高崎市教委はユネスコの世界記憶遺産国内候補となっている上野三碑(山上碑、多胡碑、金井沢碑)の小・中学生向け副教材を作成した。三碑の世界的価値を理解してもらうねらいで、市内の小・中学校83校に、約3万1千部を配布した。

小学生向けの副教材には、三碑のキャラクターを登場させた。「ヤマピー(山上碑)」「タゴピー(多胡碑)」「カナピー(金井沢碑)」が会話形式で碑文の内容などを説明している。

中学生向けでは、三碑の歴史的、文化的価値を解説している。碑文の読み方や碑を建てた一族の家系図なども盛り込まれている。

小中どちらもカラー刷りでB5判8ページ。

中学生向けは一般用としても活用でき、こちらは1万部を用意。市役所などで無料配布している。

群馬県担当者が5月19日、文科省を訪れ、三碑のユネスコへの英文申請書を提出している。

同市教委担当者は「ユネスコの世界記憶遺産国内候補になっているので、市内の子どもたちに、三碑の文化的価値を知ってもらいたいと考えた。今後は、副教材の活用について検討を重ね、教員研修で使っていきたい」と話す。

上野三碑は、飛鳥時代から奈良時代前期に、現在の高崎市内に建てられた3碑文の総称。国の特別史跡に指定されている。大陸からの書体の伝播を示し、短い碑文の中に東アジア文化圏の交流の歴史が表れている。

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