高校生が社員に付き添い仕事を学ぶ 短期職場体験活動

「ジョブシャドウイング」の生徒向け案内冊子。企業、保護者、教員向けのメッセージも収載/埼玉県産業労働部就業支援課作成
「ジョブシャドウイング」の生徒向け案内冊子。企業、保護者、教員向けのメッセージも収載/埼玉県産業労働部就業支援課作成

埼玉県は、高校生を対象にした短期職場体験プログラム「ジョブシャドウイング事業」を7月から実施する。県内高校生が企業などに出向き、社員に半日間付き添いながら仕事ぶりを観察する中で、将来の仕事について考えるきっかけや意識を深める。

「ジョブシャドウイング」とは、働く人に影のように生徒を付き添わせながら、仕事に触れ、職業観、勤労観を養っていくキャリア教育手法の一つ。仕事を体験するのではなく、働く人を観察するのが特徴。生徒が働く人のリアルな姿を見る中で、学校の学習の大切さに改めて気付いたり、社会人との出会いでさまざまな考えを育み、自信をつけていったりするのを目指す。

今年度は生徒170人が選ばれ、ホテルや鉄道、保育、テレビなど24企業の活動に携わる。川越プリンスホテルでは、フロントデスクの「お客様応対」を体験。東武鉄道㈱の東武動物公園や川越駅では、改札やホームの案内、遺失物対応などを体験し、仕事を見つめる。

体験前後の学びも織り交ぜる。事前学習では職業の概要をつかみ、社会人マナーなどへの理解を深める。事後学習では、全参加者が集まり、それぞれの体験で得た気付きを文章にする。グループワークでは互いの経験と思いを共有しながら、仕事への新たな興味を育んでいけるようにする。

アメリカでは2月を実施日に定め、導入が広まっている。体験期間が短くてすみ、作業も伴わないため、インターンシップよりも受け入れ企業に負担が少なく、気軽に行える利点がある。

県は「現実の仕事を見せ、疑問を持たせながら、とことん考えを深めてもらう中で、職業に関する想像とのギャップを生徒に感じさせてほしい」と指摘。このプロセスの中で、「生徒が仕事や職業の新しい見方、考え方への気付きを深めていければ」との願いを示す。

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