校長と教員で価値の共有を 第68回全連小総会

全国の小学校長に向けて語りかける大橋会長
全国の小学校長に向けて語りかける大橋会長

全連小は5月25日、都内で「第68回総会・研修会」を開いた。会長を務める東京都渋谷区立加計塚小学校の大橋明校長があいさつを行い、出席した馳浩文科相から祝辞があった。大橋会長は「校長と教員とで教育課程の価値を共有していく必要がある」と語った。

同会長は「社会に開かれた教育課程」やアクティブ・ラーニング、カリキュラム・マネジメントに触れ、「これらのキーワードを表面的に理解するのではなく、これらが出てきた背景や目指すところなど、言葉に込められている全体像をつかむ必要がある」とし、「校長として明確な目標を示し、教員を引っ張っていくだけではなく、それを行う価値を教員に知らせて共有していく必要がある」と述べた。

またサッカー日本代表フォワードの岡崎慎司選手が所属するイングランド・プレミアリーグのレスター・シティが5月に優勝した話題にもふれた。チームを率いるクラウディオ・ラニエリ監督は、試合の勝敗にかかわらず、選手一人ひとりに声をかけ、それによって選手が監督の思いを理解し、仲間のために全力でプレーしていったと語った。

こうした姿に関連させながら、「教員と価値の共有を行うには、校長が学習指導要領改訂の情報を積極的に集め、なぜ変わるのか、何を目指すのかを教職員に伝えていく必要がある」と強調した。

馳文科相は、「脱ゆとり宣言」と一般報道された内容に言及し、「学習指導要領の学習内容は削減しない。『ゆとり教育』か『詰め込み教育』かの二項対立的な議論には戻らない」と語った。また「秋の臨時国会で、義務教育段階における教職員の資質向上も土日スクールもチーム学校も、法に基づいて体制を整え、環境整備をして進めていく」との姿勢を示し、「決意を持って取り組んでいきたい」とした。

総会で掲げられた活動方針は、▽学校経営の充実▽研究活動の充実▽「生きる力」の育成を目指す教育課程の編成・実施・評価・改善▽教職員の資質能力の向上▽教職員定数や処遇改善――の5つ。

大橋会長は就任2年目。全連小の会員は現在1万9826人。これまで、小学校教育の充実・発展のために、教育と実践を重ねるとともに、教育条件の整備に努めてきた。

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