子どもの成長に応じた配慮求める 特別支援教育

特別支援教育について様々な視点から議論された
特別支援教育について様々な視点から議論された

中教審初中教育分科会教育課程部会は5月30日、文科省で特別支援教育部会の第9回会合を開いた。障害のある子どもへの個別の教育支援・指導計画や校内体制、特別支援コーディネーターの在り方などについて議論した。

合理的配慮に関して、教育ジャーナリストの品川裕香委員は「子どもの成長に応じて配慮のやり方を変えていくべき」と述べた。

特別支援教育では、障害のある一人ひとりの幼児児童生徒に対し、家庭や医療、福祉、保健、労働等の業務を行う関係機関と連携し、長期的な視点での教育的支援の取り組みを示した個別の教育支援計画や、指導の目標や内容、指導方法を示した個別の指導計画の作成が進んでいる。

これに対し委員からは「学校だけでは限界がある。個別の指導計画についても、特別支援学校のコーディネーターや専門家など、外部の専門家によるさらに強力な支援が大切」と、内容面を強調する意見が出た。

明星大学教育学部の中田正敏講師は、校内体制が前進していないと指摘。「生徒や保護者との対話、参加、協働を盛り込んでいくべき」と述べた。

特別支援で求められる合理的配慮に関して品川委員は「1つのやり方をずっと続けるのではなく、子どもの成長に応じて配慮のやり方を変えていくべきだ」と、内容の慎重な検討を促した。

同委員は特別支援コーディネーターに対しても「コーディネーターだけではなく、チーム学校として校長がどう動いたらよいのか、もっと内容を深める必要がある」と語った。他の委員からは「校長がリーダーシップを発揮して進めていくとの記述がほしい」との意見も。

東京都立大塚ろう学校の横倉久校長は「コーディネーターには教員と同じような資質・能力が求められるようになってきている。研修制度をもっと整えていくべき」と語った。

他にも「特別支援に熱心な先生だからこそ、配慮が必要な子に意識が向きすぎてしまい、他の子どもたちと十分な関係が築けなくなるケースもある」「他の子どもへの配慮も必要」との意見がみられた。

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