振り返り・見通しが重要 研修体制整備にもっと力を

幼児教育について議論した
幼児教育について議論した

文科省で5月30日、中教審初中教育分科会教育課程部会による第8回幼児教育部会が開かれ、子育ての支援や外部との連携、幼児教育での学びの過程などについて議論された。

学びの過程について東京都文京区立第一幼稚園の桶田ゆかり園長は「1日をどう過ごしたかの振り返りと、次への見通しが重要」と語った。

子育て支援に関しては「心理士、小児保健の専門家、幼児教育アドバイザーなどの活用や地域の保護者との連携など、チームとして子育ての支援に取り組む」との案が示されている。

東京都新宿区立あいじつ子ども園の渡邊郁美園長は「地域や非常勤の職員に任せっきりになるのはよくない」と懸念を示した。

和洋女子大学人文学群こども発達学類の鈴木みゆき教授からは「チームとしての取り組みが大切」と意見。

幼児教育での学びの過程について桶田園長は「集団と自分との関係性を幼児が理解し、自分が1日をどう過ごしたかの振り返りと次への見通しが重要。それにより学びがよくなる」と、「振り返り・見通し」の重要性を強調した。

同園長は「教員が日常的に教材を研究するのが極めて重要」と示された教材の在り方についても「教材研究だけではなく研修体制の整備などにももっと力を入れてほしい」と要望した。

他の委員からは「深い学び」「対話的な学び」「主体的な学び」の充実に対して「一人ひとりのペースに合わせた内容に変えていってほしい」との意見が出た。

また障害のある幼児への配慮事項が新たに加わった。

具体例として、(1)幼児が自分の体を動かすのが難しい場合、より基本的な動きから徐々に複雑な動きを体験できるような活動内容を用意し、教師の声かけや援助の量を徐々に少なくしたり、安心して取り組める遊びを部分的に取り入れたりして、成功体験を積み重ねられるようにする(2)幼稚園での生活や活動への見通しがもちにくく、気持ちや行動が安定しにくい場合、幼児が理解できる情報によって次の活動への見通しや期待感がもてるような言葉がけを行う(3)まわりの音が気になり集団活動への参加が難しい場合、短時間から参加させ徐々に伸ばしたり、音を遮断するイヤーマフなどを使用したりする――などの配慮が必要とされた。

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