全国にネットの学習拠点開設 地域の教育格差解消図る

カドカワ㈱は、日本各地にインターネットを生かした教育拠点を作る「Nセンター」プロジェクトをスタートする。地方の教育格差解消も視野に、同社が運営する「N高校」のWeb授業システムを使った学びの場づくりを図る。各地の空き施設を生かしながら、地域の実状に応じた多様な学びを実現する。各地の産業を題材にした特色あるキャリア教育などを実施しながら、都市と地方の交流を促す幅広い教育拠点の創出にもつなげる。

同センターは、同社が今春開校したインターネット高校の「双方向授業システム」を生かした学びの拠点。各地に同センターを開設する中で、地方の少子化や学校統廃合による教育格差の解消に役立てていく。各自治体と連携しながら、空き施設などを有効活用し、同システムを通じた高校や新たな学習の場を創出する。

同システムによって、クラスメートとリアルタイムでやりとりする「生授業」の実施が可能。スマートフォンなどの多様なデバイスにも対応し、大手予備校の受験対策講義などを配信したり、チューターから学習サポートを受けたりするのも可能になる。情報通信技術やプログラミング教育の講座なども備えている。

各地域の産業や伝統文化などを体験し、互いの学びの発信や成果を共有し合うキャリア教育なども進めていく予定。

7月に開設が決まった鹿児島県長島町では、Nセンターを生かした町内高校の再開校を目指す。最先端のキャリア教育も構想。ICTによる受験指導や個々の進路に応じた多様な職業スキルを磨く場も設ける。群馬県南牧村では、高校生、大学生が行政職員の指導する職業体験ツアーに参加。村の活性化策を協働で考えていく。