小学校低学年から古典にふれる 遊びの視点が必要

国語の教育内容などについて議論した
国語の教育内容などについて議論した

中教審初中教育分科会教育課程部会は文科省で5月31日、国語ワーキンググループ(WG)の第8回会合を開いた。育成すべき資質・能力や教育内容の見直しなどについて議論した。

教育内容に小学校低学年から古典にふれるとの内容が追加され、これに対し、信州大学学術研究院教育学系の藤森裕治教授は「児童が古典を楽しめるような遊びの視点も必要」と述べた。

小・中・高校を通じて育成すべき資質・能力について「国語で理解し表現することを通じて、創造的・論理的思考の側面や感性・情緒の側面から言葉の働きを捉える言葉に対する見方・考え方を働かせ、心情を豊かにし、言語感覚を磨き、自分の思いや考えを形成し深める資質・能力を育成する」との内容記述の側面部分に、▽小学校では「日常生活における人との関わりの側面」▽中学校では「社会生活における人との関わりの側面」▽高校では「他者や社会との関わりの側面」が新たに加えられた。

これに対して同教授からは「高校ではさまざまな価値基準の理解が求められる。『多様な』との表現を入れた方が良いのでは」と意見が出た。

教育内容の取りまとめ案の中には、▽児童の日常生活および社会生活、国語科以外の各教科等の学習における必要性を踏まえ、都道府県名に用いる漢字を「学年別漢字配当表」に加えるのが適切――との表現が盛り込まれた。

同案には他にも、(1)伝統文化に関する学習の改善(2)言葉を取り巻く環境の変化を踏まえた学習の充実(3)他教科等との連携――などの新たな記述が追加された。

(1)の項目には「小学校低学年から音読や暗唱を中心に、古典に親しんだり、楽しんだり、表現を味わったりする学習が必要」との記述が加わった。

これに対し同教授は「小学校低学年段階から古典にふれるのは大切だが、児童が古典を楽しめるような遊びの視点も必要」と語った。

東京学芸大学の中村和弘准教授は「言語活動充実のために、学習課程の改善が求められている。それを強調する文言が必要」と意見を述べた。

他の委員からは、必要な条件整備について「地域の方との連携も加えてほしい」との要望があった。

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