障害のある高校生の通級指導で 生徒同士の交流学習を

障害のある生徒の通級指導について議論された
障害のある生徒の通級指導について議論された

中教審初中教育分科会教育課程部会は文科省で6月1日、高校部会の第3回会合を開き、障害のある生徒の高校での通級指導、高校教育の在り方などについて議論した。

障害のある生徒と他の生徒との交流について、髙木展郎横浜国立大学名誉教授は「交流学習を進めていってほしい」と述べた。

中学段階卒業後では、通級による指導が制度化されていない。障害のある生徒の学びの場は、高校の通常学級または特別支援学校に限られているのが現状。

通級による指導を高校の教育課程に加え、全日制、定時制、通信制など全ての課程で制度化するのが適当ではないかと事務局から提案された。

髙木名誉教授は「特別支援が必要な子どもと他の子どもとの交流は文化祭や体育祭などでは行われているが、交流学習がなかなか進まない」と指摘し、「交流学習を進めていってほしい」と生徒間交流を求めた。

松本茂立教大学グローバル教育センター長は「他の生徒が特別支援を必要とする生徒とどう接するのか、指導が必要」と語った。

八戸工業大学の橋本都副学長からは「通級指導の時間割をどう組み込んでいくのか、タイトな高校の教育課程の中ではなかなか難しい」との懸念の声もみられた。

また教科書の在り方について、同名誉教授は「学習指導要領の内容に即した教科書が実現するとよい。それにより、先生方も評価しやすくなるのでは」と述べた。

藤田晃之筑波大学人間系教授からは「高校教育での評価内容をもっと整理していかないと、学校現場に大きな負担が課せられてしまう」との意見が出た。

小林浩リクルート進学総研所長は「自分のやりたいことやすべきことを生徒自身が理解するのが大切」と生徒の自己考察の重要性を語り、「自分で身に付けていく、自分で育んでいけるような学習支援が大切」と個に応じた学習支援を求めた。

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