不登校対策に学生活用 小学校に派遣し学習指導など

奈良県教委は今年度から、大学生ボランティアを活用した不登校防止対策に乗り出した。スクールカウンセラー(SC)や教員を目指す学生を募り、小学校に派遣する。不登校児の学習指導や見守りで、学校生活をサポートする。

県内のSCや教員志望者の学生60人を募り、公立小校30校に週2日、派遣する。不登校の傾向にある児童を対象に、学習の個別指導をしたり、話を聞いたりするなどの見守りをしていく。6月にも学生の派遣が始まる。

現在、学生40人が登録し、小学校11校から派遣の要望があった。

ボランティアを希望する学生は、県教委生徒指導支援室のホームページから登録する。マッチングコーディネーターが生徒の派遣先を調整するほか、現役SCが学生に助言するなど支援体制を整えている。

学生を対象にした事前研修も充実。秋の派遣も計画されており、10月にも開催する予定だ。

この事業は、県が実施している「県内大学生が創る奈良の未来事業」の一環。昨年度に帝塚山大学の学生が提案した「大学生等による不登校児童生徒支援事業」を実施した。

県教委は、来年度には中学校にも派遣先を広げていくという。

文科省の平成26年度児童生徒問題行動調査によれば、奈良県内の国公私立小学校1千人当たりの不登校児童生徒数は4.8人で全国平均の3.9人を上回る。

県教委担当者は、「教員とは違う関係で、学生が子どもたちの話を聞くなどして、安心感を与えてくれると思う。こうした取り組みで不登校児児童を減らせれば」と期待を寄せる。また募集目標に届いていない点については「周知不足もあってか、まだ目標に達していない。今後とも周知を図っていきたい」と話している。

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