一億総活躍プランに「創設に向け検討」 給付型奨学金

ニッポン一億総活躍プランについて説明する加藤勝一億総活躍相
ニッポン一億総活躍プランについて説明する加藤勝一億総活躍相

政府は6月2日の閣議で、「名目GDP600兆円」と「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」の新3本の矢の実現に向けた「ニッポン一億総活躍プラン」を決定した。教育分野では奨学金制度の拡充などを掲げた。給付型奨学金については「創設に向けて検討」と、一歩進んだ表現となった。だが、財源に関してはいまだに不透明な状況だ。

プランでは、奨学金制度の拡充として、▽無利子▽有利子▽給付型▽所得連動返還型――を進めるとした。

このうち大学生らを対象にした返済不要の給付型奨学金については、原案では「給付型支援の拡充を図る」との表現に留めていたが、「創設に向けて検討を進める」と、より前向きな文言となった。

ただ、▽無利子奨学金の条件を満たしているが、予算の枠に入らない残存適格者の解消と、低所得世帯の子どもに関わる成績基準の緩和▽平成29年度の新規貸与者から新所得連動返還型奨学金制度の適用が可能になるようなシステム設計や徹底した周知活動の実施▽給付型奨学金での(1)対象者の選定(2)同世代内での公平性(3)給付の在り方(4)財源の確保――についての具体は、今後の検討となる。

同日の閣議後会見で、加藤勝信一億総活躍相は「前回の国民会議で話したが、検討を進めて給付支援の拡充を図るとの方向性は示した。だが、そういった思いをより明確にしていくという議論があり、『創設に向けて』との文言を入れた」と説明した。

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