全市立高で模擬選挙実施 さいたま市が指定都市で初

さいたま市教委は、6月から7月にかけて、全ての市立高校で模擬選挙の授業を実施する。指定都市では初の取り組み。今夏の参院選を想定し、学校に投票箱などを設置し、実際の投票をリアルに体験する学習を行う。生徒の政策吟味の視点や政治と社会参画の考えを問う調査も進め、今後の実践改善や効果策を考える材料として生かす。

同授業は、全市立の浦和、浦和南、大宮北、大宮西の4高校で1、2年生を対象に進める。

同市では、選挙権年齢引き下げを前に、高校の政治的教養を育む教育の在り方を検討してきた。大きく3点の全体像を見据え、教科指導を通じた「政治や社会に関する基礎知識の習得」、模擬選挙や議会を経験する「実践的な体験活動の充実」、政策討論やディベートによる「言語活動や課題解決学習の機会」とのポイントを設定した。

全市立高校で視点を共有しながら、生徒が市民としての主体性や社会参画の力などを身に付けられるよう、具体的な学習内容を考えている。

模擬選挙は、全体像の視点のひとつ「実践的な体験活動の充実」を踏まえて実施する。平成26年に大宮北高校が先駆けた模擬選挙授業の成果と生徒調査の記録から、多くの生徒の投票行動や意識向上が確認されたのも大きな後押しになっている。

同市選管などの協力を得ながら、候補者の政策検討と投票、開票という一連のプロセスを体験的に学ぶ。

開票作業後は、生徒に事後アンケートを行い、投票をそれぞれ振り返る。アンケート項目には、▽政策情報の収集の仕方▽選択で重視した政策▽選挙や政治への関心▽有権者としての投票への意識▽政治や社会参画への思い――を設定。授業前後の生徒の変化を見つめながら、以降の授業内容や改善にもつなげたいとしている。

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