学ぶ楽しさを児童らに 「寺子屋先生」養成で講座

寺子屋先生に勉強を教えてもらう子どもたち
寺子屋先生に勉強を教えてもらう子どもたち

川崎市教委と(公財)川崎市生涯学習財団が連携して行っている「寺子屋先生養成講座」の平成28年度第1期・第4日程が6月8日、同市立上丸子小学校で行われた。寺子屋活動の様子を見学した受講者からは、「学ぶ楽しさを子どもたちに知ってほしい。その支えになれたら嬉しい」との声が聞かれた。

同講座は、小学校で実施されている寺子屋で、参加を希望した児童らに勉強を教える学習支援者育成を目的としている。日程は全部で5日間。

具体的な講座内容は、▽寺子屋の概要や最近の学校事情の説明▽寺子屋実施校の校長による講話▽寺子屋での学習支援者による報告▽寺子屋実施校の見学▽学習支援者としての心構えの説明――など。

学習支援者として児童と関わるのに不安を抱える人や、支援者になりたいけれど、踏み出す勇気を持てない人をサポートしている。

講座を修了した人は、自宅近くの小学校などで学習支援員として活躍。

参加した受講者からは、「学ぶ楽しさを子どもたちに知ってほしい。その支えになれたら嬉しい」「お金をかけなくても学べる場所の提供が大切。大人が支えれば子どもたちは学習する」「ちょっとしたきっかけで勉強が楽しくなるのを知ってほしい」との声が聞かれた。

この講座は平成26年度から開講されている。今年度は2回行われる予定だったが、保護者や地域の人からの要望で、4回開講される。

また上丸子小学校では、昨年度から寺子屋を実施している。今年度の登録児童数は98人。毎週水曜日に1時間の学習活動、月に1回の体験活動を行っている。

児童らはまず、宿題に取り組み、それを終えてから寺子屋が用意したプリントを進めていく。

「先生! 丸つけして!」などと声が飛び、プリントを何枚もやり続ける姿がみられた。

参加している児童らは「家では勉強するものがないけど、ここにはプリントも先生もいるから勉強ができる」「みんなで勉強できるから楽しい」と話し、カレンダーに寺子屋参加の日を記入している子も。

学習支援者は、▽講座を終えた人▽退職した教員▽地域の人▽保護者――などがボランティアとして参加している。

学習支援者のひとりは「子どもたちに声をかけてもらえるのが幸せ。一緒に学んでいきたい」と語っていた。

川崎市で寺子屋が実施されている小学校は113校中20校。

これについて担当者は「寺子屋をもっと開いていけるよう、力を尽くしていきたい」と語り、人員の確保などを積極的に行っていく意向を示した。

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