本教材と補助教材につながりを 小学校の外国語教育

小学校での外国語教育の補助教材について議論された
小学校での外国語教育の補助教材について議論された

文科省で6月7日、「小学校の新たな外国語教育における補助教材の検証及び新教材の開発に関する検討委員会」の第1回会合が開かれた。各委員による授業のプレゼンテーションや教材などについての議論が行われた。

上智大学言語教育研究センターの吉田研作教授は「本教材と補助教材のしっかりしたつながりが必要」と述べた。

岐阜県教委学校支援課の山田誠志指導主事は「小・中・高校を通じた系統的な英語教育の実現に向けて~小学校拠点校での取り組みを中心として~」をテーマに、岐阜県内の小学校で5時間目が始まる前の10分間に行われている外国語の短時間学習を示した。

同校では外国語活動教材「Hi,friends!」の補助教材「Hi,friends! Plus」を活用し、前半の5分間に教員が授業、後半の5分間は児童の発言の時間として、学習の定着を図っている。内容は、黒板に書かれた英単語とそれに関連する絵を線で結ぶなど。

山田指導主事は「どのような言語能力を小学校から習得させるべきなのかとの視点が大切」と語った。

徳島県鳴門市林崎小学校の佐藤美智子教諭は「補助教材を活用した取組~研究開発学校として~」をテーマに、絵本教材「In the Autumn Forest」を使った授業を発表。

「教員と子どもの距離感を大切にする」「子どもの集中力を維持させる」との目的で実施された。児童が集中して読み聞かせを聞いている姿が映し出された。

今後の課題として、指導の在り方や教材開発などが挙げられた。

佐藤教諭は「児童と信頼関係のある担任による『読み聞かせ』の意義を再認識した」と話した。

これに関して吉田教授は「補助教材と本教材のしっかりしたつながりが必要。補助教材を活用した授業に効果は出るのか、しっかり検証していくべき」と強調した。

長崎大学教育学部の中村典生教授からは「活用した教材の課題の検証はどのように行うのか、明確にする必要がある」との意見が出た。

京都市教委指導部学校指導課の藤村徹参与は「学んだ内容を今後どう膨らませていくのかの視点もあっていい」と提案した。

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