保健分野を2年間未履修 体育分野に充てる

平成26年度から27年度までの2年間にわたり、全学年で保健体育の保健分野について指導を実施していなかった実態が、東京都東村山市立東村山第三中学校にあったのが明らかになった。同校では、生徒指導上の課題対応として、体育分野の指導に力を注いできた。それが、保健分野での学習指導をしてこなかった背景にあったとし、今後、保健分野の学習に必要な時間数の授業を行いたいとしている。

中学校学習指導要領は、保健分野を3年間で48単位時間実施すると定めている。同校は、過去に生徒の問題行動への対応として体育分野の指導を強化。現在は問題が収束しているが、当時の指導方法が継続される中で、保健分野の指導が行われない状況を生んでしまったとしている。

今後は、学習指導要領が求める指導を実施すると話す。同市教委は、同校に年間指導計画を再考してもらい、指導の見直しを図らせるとしている。

この問題を受け、同市教委と都教委は、同校を除く同市立の小・中学校全23校での、保健領域と保健分野の履修状況を調査。都教委は中学校1校が必要な履修時間を満たしていなかったとする一方で、同市教委は未履修校はなかったとした。保健分野の授業以外での同様の学習機会として、薬物乱用防止教室や交通安全、心肺蘇生などを学ぶセーフティー教室を実施し、位置付ける場合もある。

都教委では、保健分野の指導をしっかりと行うよう、都内全市区町村教委に通知。同じく、全市区町村教委の保健分野担当指導主事に、同校の未履修状況や課題を説明し、それぞれの防止策などを検討してもらうとしている。

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