高校での道徳教育 キャリア教育との関連性で議論

高校での道徳教育が議論された
高校での道徳教育が議論された

文科省教育課程部会の考える道徳の転換に向けたワーキンググループの第2回会合が6月9日に開かれた。高校段階での「道徳教育のイメージ(たたき台案)」が公表され、道徳とキャリア教育との関連性について意見が相次いだ。

道徳の全体としての見方・考え方について、この「イメージ」では、「様々な事象を道徳的諸価値をもとに自己との関わりで多面的・多角的に捉え、人間としての生き方について考察すること」と明示した。

小・中学校とは異なり、道徳科がない高校について、この「生き方」を基に、特別活動や公民科(公共、倫理)を中核的な場面活動として位置付けた。そこから各教科へとつなげていく。

また高校での道徳教育の目標を、学習指導要領の総則に則して、「自己探求と自己表現に努め、国家、社会の形成者として自覚し、人間としての在り方生き方を考える」とした。

委員との自由討論では、小池楠男委員(大分県商工労働部雇用労働施策課参事)が、高校は社会に出る最終段階でもあるとして、「道徳の実践の一部をキャリア教育でつなげてはどうか。生き方在り方をインターンシップで学習できる」と提案した。

これに同調した白木みどり委員(金沢工業大学教授)も「道徳の学習とキャリア教育を重視する必要がある」と語った。

永田繁雄主査代理(東京学芸大学教授)は「キャリア教育は総合的な学習の時間と関わってくる。いわゆる○○教育が入ってくる」と強調した。

このほか、「公共の履修科目が提示されるにあたり、学習内容が保障され、充実されるのが大学などの学びにつながる。資質能力や価値観育成が希薄になっている。これらの学習内容が保障される必要がある」「道徳は世界でも最大の主題。高校生自身も、貧困や社会格差などを自分の問題として捉えてもらいたい」などの声も聞かれた。

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