部分点の評価で点検系統強化 マークシート入試を検証

正確で効率的な採点を今後も追究していくとした都教委定例会
正確で効率的な採点を今後も追究していくとした都教委定例会

都教委は、今年度の第9回定例会を6月9日、都庁で開いた。マークシート方式で全面実施した平成27年度の都立高校入学者選抜の結果や採点方法の改善などについて、担当者から説明があった。課題となっていた記述式問題の部分点をより正確に採点するために、誤字脱字確認に特化した点検系統を加えた。その結果、採点ミスが前年度に比べて約3分の1に減ったとした。

27年度選抜では、島しょの学校など一部を除き、マークシート方式を全教科で実施した。

採点と点検では、OMR(光学式マーク読取装置)で解答用紙を読み取る。記号選択式問題では、マークシートを複数塗りつぶしていないかなどをチェック。記述式問題では、PC画面に解答を映し出しながら採点作業を進めた。その結果、機器の不具合もなく、マークの読み取りは短時間で終了したという。また記述式問題の採点にも集中できたと、成果をあげた。

一方、記述式問題の完全正答ではない部分点を評価するための採点と点検方法の改善にも力を入れた。26年度のモデル校検証を踏まえ、各学校の受検者の実態に応じた部分点の採点基準や方法を明示。2系統の採点と点検に加え、誤字や脱字を中心にチェックする確認系統も置き、正確な採点に向けたプロセスと体制を強化した。

その結果、記述式問題の部分点の採点ミスは、26年度の1004件に対して、27年度は241件。3分の1以下に減らせたと成果を示す。

委員からは、「今後の入学者選抜では、思考力を問うウエートがさらに大きくなる。そんな力の測定を見据えたマークシート活用が重要」との指摘があった。

都教委では、同方式を使った入学者選抜を一層円滑に進めるために、説明会や機器使用の研修などを充実したいと話す。また高校長の意見として挙がった採点後の選考作業や合否判断のボーダーライン点検などについては、正確に、十分に時間をかけて実施できるよう、点検精度や方法の改善を図りたいと話す。

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