震災の被災校同士で交流 自然体験で未来への希望育む

助成を継続する重要性を振り返った
助成を継続する重要性を振り返った

(公財)みずほ教育福祉財団は、今年度のへき地教育研究と特別支援教育研究の助成金贈呈式を6月10日、東京都千代田区のみずほ銀行内幸町本部ビルで開いた。助成は、都市部や環境の異なる学校との交流学習実践を支援するもの。初年度助成校の中から、質の高い実践と今後の計画が認められた宮城県石巻市立東浜小学校など4校に、2年目継続助成が贈られた。特別支援教育研究助成は、千葉県我孫子市立我孫子第二小学校の金子道子教諭など3校の教員に贈呈された。

同財団の森信博理事長は「財団運営が厳しい中で、十分な支援ができない面もあるが、何よりも取り組みを継続する大切さを実感している」などとあいさつ。

来賓の小松親次郎文科省初中教育局長は「教育は未来への先行投資。官民それぞれの立場で力を尽くすのが大切。同財団の取り組みが、今後の教育の発展に資するのを期待している」と祝辞を述べた。

へき地教育研究(交流学習2年目継続)助成を受けたのは、宮城県石巻市立東浜、福島県西郷村立川谷、新潟県佐渡市立小木、鹿児島県宇検村立田検の4小学校。

東浜小学校は、共に東日本大震災の被害を受けた宮城県栗原市立鶯沢小学校との相互訪問交流を進めた。夏と秋に宿泊交流をし、石巻市では、海でのシュノーケリングや基幹産業の牡蠣養殖を体験した。栗原市では、山や川での里山散策、生き物探し、野外炊飯などの自然体験活動を行った。両地域の自然や産業に触れる交流によって、震災の傷を互いに癒やし、未来に向けた希望を育む取り組みにつながっている。

特別支援教育研究助成は、我孫子第二小学校の金子教諭、福岡県立築城特別支援学校の待木浩一教諭、鳥取県立白兎養護学校の田中秀明教諭の3教員に贈られた。

金子教諭は、通常学級の教員が、特別な教育的ニーズのある児童への理解を深め、適切な支援、対応力を磨くための校内研修を工夫している。特別支援学級の教員と通常学級の教員を協働させ、通常学級に在籍する特別な教育的ニーズのある児童の特性や必要な支援、配慮を整理。研修協議では、児童の交流や共同学習の様子に着目し、指導力向上を図っている。

各校・各教諭の実践詳細は下記URLに別途掲載。
https://www.kyobun.co.jp/primary-school/20160610_01-2/

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