小学生の5人に1人が便秘 学校でうんちをしない

学校にある和式トイレが使いづらいとの声も
学校にある和式トイレが使いづらいとの声も

NPO法人日本トイレ研究所の「小学生の排便と生活習慣に関する調査」によると、小学生の5人に1人が便秘状態にあった――。

調査はインターネットのアンケート方式で、3月11日から30日まで実施。全国4833人の小学生の保護者から回答を得た。

それによれば、国際的な便秘の定義基準に照らし合わせると、小学生の20.2%が便秘状態であるのが分かった。国際基準では、▽排便頻度が3日に1回以下▽便失禁がある▽便を我慢することがある▽排便時に痛みがある▽便が硬い▽トイレが詰まるほどの大きな便が出る――のうち、2つ以上に合致する人を「便秘状態にある」と定義している。

この定義の中の排便が3日に1回以下の子どもは全体の7.6%。そのうち、そうした状況に危機感をもっている子は21.6%にとどまった。

「学校のトイレでうんちをしますか」の問いには、2人に1人の49.7%がしないと回答。内訳は、ほとんどしない35.3%、全くしない14.4%。この傾向は学年が上がるにつれて強まっており、6年生では56.6%にのぼる。

学校のトイレでうんちをしない理由について尋ねると、55.9%が友だちに知られたくないから。次いで落ち着かないから46.7%、友だちにからかわれるから36.4%など。人の目を意識している傾向が強い。

便秘状態にある子の保護者のうち、32.0%は子どもが便秘状態にあると認識していなかった。便秘状態の子どもは、そうでない子に比べて、▽就寝時間が夜10時以降で朝7時以降の起床が多い▽睡眠時間が短い▽朝食を毎朝取る習慣が低いなどが判明した。

このアンケートを受け、さいたま市立病院小児外科部長の中野美和子医師によると、長期の便秘状態が全身にもたらす影響も心配される。小児期に排便に関して無関心な家庭環境にあると、成人後も同様の状態が続くと予想される。学校のトイレ環境や教員側が排泄に関心を持ち、食育と同様に排泄に関しても保護者と子ども自身に対して教育が必要だと述べている。

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