次期指導要領に向け授業フォーラム 学びは何のため

会場には多くの教育関係者が来場した
会場には多くの教育関係者が来場した

(一財)総合初等教育研究所は6月11日、岐阜県羽島市の羽島市文化センターで「第24回授業実践フォーラム」を開いた。「次期学習指要領に向けての課題と展望」をテーマに、有識者による講演や鼎談、主要5教科などの授業実践が行われた。教員などの教育関係者約400人が来場した。

はじめに合田哲雄文科省初中局教育課程課長が「新しい時代をひらく学習指導要領改訂がめざすもの」と題して、中教審での次期学習指導要領に向けた審議状況やプログラミング教育、高大接続改革について講演した。

プログラミング教育では、小学校での必修化とする方針が示されたと報告した上で、「プログラミング的思考を育むのが大事。構造的、理論的に考える重要性を有識者が示した」と強調した。また「新た価値を生み出すのが人間だ。そこがAI(人工知能)との違いだ」と語った。

昨年8月に示された次期学習指導要領の改訂に向けた論点整理については「各教科や単元、授業で『何のために学ぶのか』を明確にする。これにより知識を体系的に理解し、子どもたちのはっきりとした目標が見えてくる」と説明。

高大接続改革では、大学入試改革を進めて「答えのない問題を小・中・高とつなげていく仕組みを構築した」と話した。

続いて、加藤明関西福祉大学長をコーディネーターに、角屋重樹日本大学教授と合田課長が、次期学習指導要領について鼎談した。

加藤学長は次期教育課程に向けた改訂で、「汎用性の高い能力を身に付けさせたい。特に言語能力を高めさせるべきではないか」と指摘。

角屋教授はアクティブ・ラーニングにふれ「問題発見のための見通しをつけるために、どんな能力を身に付けるかが目的」と明言した。

「特別の教科 道徳」について合田課長は「これまでは読み物を使って道徳的な自覚を導いていった。こうしたものも大事にしていかないといけないが、生命倫理や環境問題など正解のない問題に向かい合うような思考力を育まないといけない」と述べた。

このほか、カリキュラム・マネジメントや学力観、評価などにも話が及んだ。

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