生徒が挑戦できる場を提供 学校を外から見る視点が大切

小石川中等教育学校の取り組みを話す奈良本校長
小石川中等教育学校の取り組みを話す奈良本校長

東京都立小石川中等教育学校で6月15日、教育機関関係者向けに学校見学会が開かれた。教育機関関係者80人が参加した。

奈良本俊夫校長による学校概要の説明、小石川フィロソフィーやSSHの取り組みなどが語られた。同校長は「生徒が挑戦できる場の提供を行っていくのが大切」と語った。「あれもこれも」の精神で、生徒の知的好奇心を制限せず、生徒の自主性や挑戦心を尊重しているという。

同校は、▽高大連携▽サイエンスカフェ(大学、企業、研究所と連携したワークショップ)▽3年生が全員参加する海外語学研修▽卒業生が講師となるチューター制度▽土日の自習室解放――などに取り組んでいる。文科省からSSHに指定されている。高大接続の取り組みとして、東京大学や京都大学の研究室と連携し、実験講座などを行っている。

学校見学会を開催した理由を担当者は「同校はさまざまな企業や団体と関わっている。そういう人たちに向けて説明する場を設けたいとの思いから始めた。学校を外から見る視点も大切」と説明。

同校は、都立小石川高校を母体に、平成18年に開校した都立初の中等教育学校で、中高一貫教育を行っている。「立志・開拓・創作」の精神を教育理念としている。

昨年、現在の広報を担当する教員が同校に赴任。前校での広報活動の経験から、同校でも学校見学会の実施を始めたという。開催は2回目。昨年は周知活動が十分でなかったため、それを教訓に、教育機関関係者に事前に郵送などで通知したと話す。

同校長は「考える力、判断する力、表現力を身に付けていくのが大切。制限しなくても、生徒はしっかり切り替えて勉学に励んでいる」と語った。

また文系と理系でクラス分けを行っていないのも特徴。

これについて同校長は「いろいろな視点を持つ生徒が一緒のクラスにいると、新しい視点が生まれる。総合力を大切にしていきたい」と話す。

生徒の特徴としては、「一生懸命頑張っている人の足を引っ張らない。みんな、応援し合っている」と述べた。

生徒には「知的好奇心やいろいろな視点を持って挑戦していってほしい」とし、教員には「生徒に機会を与える。生徒が挑戦できる場の提供を行っていくのが大切」と語った。

また「多くの人に本校の取り組みを知ってもらいたい」と述べ、今後も学校見学会を開催していく意向を示した。

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