長妻議員「道徳の入試活用」発信 文科省が文書で反論

閣議後会見で、馳文科相は「数値評価はしない」と改めて否定した
閣議後会見で、馳文科相は「数値評価はしない」と改めて否定した

平成27年度から小・中学校で一部実施され、30年度以降に全面実施される「特別の教科 道徳」(道徳科)について、民進党の長妻昭衆議院議員が自身のホームページで、小・中学生の道徳心や愛国心に成績がつけられるとしたほか、評価が受験の内申書にも入ると説明しているのが分かった。これに対して文科省は「入試には使いません」「『愛国心』を評価することなどありません」と説明した文書「『道徳』の評価はどうなる??」を6月17日、同省サイト内に掲載した。

道徳の評価をめぐっては、政府は国会で入学者選抜での使用はなじまないと繰り返し説明していた。2月5日の衆議院予算委員会では、長妻議員の質問に対して安倍晋三首相が「道徳科の評価は数値によるものではない。そのため、入試において他の生徒と優劣をつけるようなものとは思っていない」と答弁していた。

17日の閣議後会見で馳浩文科相は、入試で活用するとの長妻議員の発言に「的外れ」と反論した。

同省が公表した文書では、数値で評価はしないとして、入試での活用を否定。愛国心については、「国や郷土を愛する態度」など個別の内容評価はしないとも強調した。

加えて、道徳の評価は記述による「励まし、伸ばす」積極的評価を行うとしている。

同省では、7月中に道徳に関する有識者会議を開催し、評価に関する議論を取りまとめたい考えでいる。この結果を都道府県教委に周知する予定だ。指導要録の仕様も変わるので、それもあわせて通知するという。

長妻議員は同月10日に、自身のホームページで 「子どもの道徳心に成績をつける?」と題する動画を載せ、「各都道府県教育委員会の判断では、中学受験、高校受験の内申書にも入る」と語っていた。

評価については、「2年後、3年後から全国の小・中学生に対して、道徳心、愛国心の成績をつけていく」とも説明していた。

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