評価の観点も学習指導要領に 参考にしやすい内容で

学習評価について議論された
学習評価について議論された

中教審小中教育分科会教育課程部会は文科省で6月21日、総則・評価特別部会の第9回会合を開いた。総則改善のイメージや学習評価などについて議論。委員からは「評価の観点も学習指導要領に」などといった意見があった。

総則の改善のイメージについてたたき台案が、論点整理については取りまとめ案が、それぞれ事務局から提示された。

事務局から同部会の設置について「各学校が総則を手に取り教育課程の見直しを行うときに進めやすい内容にしていくのが目的」との説明があらためてあり、委員から、さまざまな意見が出た。

横浜国立大学教育人間科学部の高木展郎教授は「評価の観点も学習指導要領に提示しておく必要がある」と述べた。

総則の改善イメージのたたき台案では、▽小・中・高校教育の基本▽教育課程の編成▽教育課程の実施と学習評価▽児童生徒の発達を踏まえた指導――が、図などを用いて示されている。

玉川学園教学部の渡瀬恵一部長は「育成すべき資質・能力をもっと取り上げていくべき」と述べ、内容の充実を求めた。
筑波大学体育系の野津有司教授は「『深い学び』『主体的な学び』『対話的な学び』の3つの視点の関係性が曖昧」と指摘。

横浜市立東山田中学校コミュニティハウスの竹原和泉館長は「家庭や地域と連携するとの表現がもっと必要なのでは」と話した。

論点整理の取りまとめ案では、▽何ができるようになるか▽何が身に付いたか(学習評価の充実)▽諸課題への対応――などが文章で細かくまとめられている。

学習評価の具体的な観点や趣旨については、「学習指導要領に記載するわけではなく、従来通り、別途学習評価に関する通知として発出されることが求められる」と、取りまとめ案に示されている。これについて高木教授は「教員が学習指導要領を基に授業を行えるように、評価の観点も学習指導要領に提示しておく必要がある」と述べた。

学習評価に関しては他にも、指導要録に加えて子ども一人ひとりが自らの学習状況やキャリア形成を見通して振り返るのを目的とした「キャリアレポート(仮称)」を導入すると示されている。静岡県立袋井高校の鈴木秀幸教諭はこれに賛成した上で、内容の慎重な進行を求めた。

他にも「高校で特別な支援が必要な生徒への対応について、もっと記述していくべき」との意見が出された。

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