セクハラは児童生徒で増・教員で減・体罰6件 千葉県

より良い防止策の追究を誓った
より良い防止策の追究を誓った

千葉県教委は6月定例会を6月22日、県庁で開いた。千葉市立学校と市立高校を除く県内全公立学校での昨年度のセクシュアルハラスメントと体罰の実態調査結果などが報告された。セクハラを感じて不快と回答した児童生徒は実数で422人、平成26年度比で40人増えた。教職員では77人で、同年度比で24人減じていた。県内の体罰では、昨年度に6件発生し、訓告や停職処分が行われた。

セクハラ・体罰の実態調査は、小・中・高校と特別支援学校の児童生徒、高校と特別支援学校の教職員に実施した。

児童生徒でセクハラと感じて不快だったとの回答は、小学校で46人(同14人増)、中学校で111人(同9人増)、高校で250人(同18人増)、特別支援学校で15人(同1人減)。

この結果を踏まえ、各学校で追調査を実施したところ、深刻な問題はなかったとする。

セクハラと感じ不快と答えた内容で最も多かったのは、小学生で「必要以上に体に触れられた」が16人。中学生は「男あるいは女のくせになどと言われた」が33人。高校生では「性的な話や冗談などを言われた」が73人など。追調査で、教職員による授業中の冗談や教材説明での性的言動、生徒指導時の頭髪指導の対応を不快と感じた内容が多かった。

教職員への調査結果では、セクハラを感じたとの回答が、高校で60人(同11人減)、特別支援学校で17人(同13人減)。不快な内容で最も多かったのは、高校と特別支援学校で共通して、「容姿、年齢、結婚、妊娠などの話題」だった。続いて「裸や水着のポスター、パソコン画面を見せられる」などがあった。

県ではセクハラ相談をしやすくするために、養護教諭をメンバーに加えて構成する「セクハラ相談員」を、全公立学校に設置している。昨年度、同相談員の周知率を調べたところ、知っているのは高校生5万9459人の64.2%、特別支援学校生徒1802人の38.1%だった。

こうした結果から、今後、新たな「防止リーフレット」を作成したり、参加型研修などを行ったりして、教職員の倫理観の高揚を図りたいとしている。

体罰の実態については、小・中・高校と特別支援学校の児童生徒、保護者にアンケートを実施。それによれば、昨年度に高校で1件の体罰の疑いが示された。だが、当該生徒や関係者に確認したところ、体罰には当たらないと判断されたという。25年度に高校で3件確認されて以降、減少している。

一方、県内各市町村教委の調査などから、昨年度は県内小学校と高校で合わせて6件の体罰事案があり、訓告と停職処分が行われている。体罰の内容は「部活動時の指導や注意として生徒の腰や頭を複数回たたいた」「授業中の行動を注意する際、前頭部を教務手帳や拳でたたいた」などとなっている。

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