高校でも学級経営充実を 学習や学校生活の基盤として

高校部会で示された案が取りまとめられた
高校部会で示された案が取りまとめられた

中教審初中教育分科会教育課程部会は6月27日、文科省で、高校部会の第5回会合を開いた。高校での教育内容や指導・評価の改善・充実、教科・科目の構成についての案を取りまとめた。

これまでの総則では、小学校だけに学級経営の充実が位置付けられてきた。だが取りまとめでは、小・中・高校を通じた学級経営の充実を図り「子供の学習活動や学校生活の基盤としての学級という場を豊かなものとしていくことが重要」とされた。

高校のインターンシップについては、普通科や専門学科を中心に実施されてきたが、今後は、例えば研究者や高度な資格を必要とする職業も含めた就業体験(アカデミック・インターンシップ)など、各高校独自の特性を踏まえて展開されるよう求められる。

また生徒の基礎学力の定着度合いを把握・提示できる仕組みとして「高等学校基礎学力テスト(仮称)」の検討が進められている。高校生に求められる基礎学力の確実な習得と学習意欲の喚起が目的。

具体的な運用については、学校が客観的でより広い視点から生徒の基礎学力を把握し、指導を工夫・充実させ、生徒の基礎学力定着に向けて支援していくのが重要とされた。

高校の理数教育に関しては、数学・理科にわたる探究的科目として「理数探究基礎(仮称)」「理数探究(仮称)」が新たに設けられ、理数科が共通教科として位置付けられる。これらは「総合的な探究の時間(仮称)」の一部または全部に替えられるとされた。

総合的な学習の時間では、各教科等の特質に応じて育まれる見方・考え方を総合的・統合的に活用する。さらに、自己の生き方に照らし合わせて自ら問を見いだし探究する力を育成する。そのため、「総合的な探究の時間(仮称)」との名称に改めると示された。

高大接続に関しては、引き続き調整が必要とされた。

認定特定非営利活動法人カタリバの今村久美代表理事は「地域社会との関わりについての記述が必要」と意見を述べた。

西九州大学子ども学部の古川勝也教授は「中学校と高校、高校と大学と、縦のつながりも大切だが、各高校間の横のつながりも大切」と述べ、各高校での情報の共有を求めた。

古川教授は「高校の地歴・公民科科目の在り方に関する特別チーム」で議論されている「公共(仮称)」について、「記述する必要があるのでは」と発言した。

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