伝統の震災復興劇に挑み生きる力 日本教育会が顕彰

教育実践で2人が顕彰された
教育実践で2人が顕彰された

(公社)日本教育会は6月25日、第42回総会を都内で開いた。全国教育大会などの今年度事業計画の提示や、大震災からの地域ぐるみの復興などに向けた実践に贈る教育実践顕彰の第6回表彰式などが行われた。

顕彰では、東日本大震災の津波で被災しながらも、「明治三陸大津波」からの復興劇に取り組み続けてきた歴史を生かし、あえて伝統の復興劇に挑んで生きる力を得た実践などが高く評価された。

この顕彰は、同会の会員または会員推薦によるもの。第6回となる表彰式で優秀賞を贈られたのは、岩手県奥州市立伊手小学校の佐久間充校長と、熊本県長洲町立腹栄中学校の牧山純一主幹教諭。

佐久間校長の実践は、前任校の同県山田町立大沢小学校当時のもの。同校には、長年にわたって継続していた「明治三陸大津波」からの力強い復興劇の取り組みがある。東日本大震災による津波の苦しみを抱える中で、全児童があえて「津波被害」の表現に挑戦。地域が一体となって力強い復興の歩みと生きる力につなげている経緯が、高く評価された。

牧山主幹教諭は、同県玉名市立岱明中学校当時の実践が評価された。同校では、朝学習、家庭学習、復習、自習の4学習の充実に注力。全教師が朝学習の授業を公開したり、教師による説明を2割減らして生徒の学び合いを充実したりする授業の実現を追究した。

総会の冒頭には、北原保雄会長から「公益社団法人としての認可を受け、5年目を迎える。これまで以上に公益性を重んじた活動を充実していきたい」とのあいさつの言葉があった。

総会宣言では、教育基本法の理念を体し、学習指導要領の趣旨を踏まえ、校園種を超えて連携し、日本の教育の向上に取り組むと強調。また同会の使命と役割を再認識し、教育の不易と流行を見極め、知徳体の調和が取れた教育の推進に英知を結集しようと訴え、真の教育改革の実現に向けて邁進すると誓った。

今年度事業計画では、第7回教育実践顕彰や第41回全国教育大会新潟大会、第24回学校心理カウンセラー研修講座の実施などが示された。

文科省の長尾篤志視学官による教育改革の動向に関する講演もあった。同会の今年度の役員は、昨年度に引き続き、北原新潟産業大学長が代表理事・会長、池田信明同会群馬県支部長が代表理事・理事長を務める。

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