教科書協会新会長に野澤伸平氏 馳文科相と面会も

馳文科相と面会する野澤新会長(右)と鈴木前会長
馳文科相と面会する野澤新会長(右)と鈴木前会長

教科書会社39社でつくる(一社)教科書協会の新会長に6月27日、(株)山川出版社の野澤伸平社長が就任した。

野澤会長は同日、前会長である大修館書店の鈴木一行社長とともに文科省を訪れ、馳浩文科相と面会した。

初めに鈴木前会長が一連の騒動に関して「大変申し訳ございません」と改めて謝罪し、「二度とご迷惑をおかけしないようにしたいと思います」と語った。

検定中の教科書の外部閲覧や謝礼問題など相次ぐ違反行為が発覚する中で、今年2月に鈴木社長が会長に就任。それからわずか4カ月後に大修館書店による教材無償提供が発覚し、鈴木会長が辞任となった。

これに関して馳文科相は「残念に思っている」と述べ、大修館書店をはじめとする教科書会社への十分な調査を求めた。さらに鈴木前会長には責任の取り方についての報告もあわせて要求した。

「法令を順守し、業界のルールを守った上での営業努力を改めてお願いしたい」とした。

野澤会長は「新しい行動規範を作り上げ、みんなに守らせるのが宿命」と語った。

文科省の担当者は「信頼回復に向け、しっかり取り組んでいきたい」と述べた。

面会後に野澤会長は集まった記者の取材に応じ、「失った信頼の回復に努めたい」と語り、新しい行動規範については「全部いけないとするから穴を探して違反行為が行われる。やっても良いことは良いと設定する必要がある。大小さまざまな会社があるため、極力機会均等になるようにしたい」と語った。

規範作成については、「年内をめどに」との意向を示した。

同会長が社長を務める自社の不正に関しては「ないと信じている」と述べた。

鈴木前会長は、自社の教材提供発覚後、6月10日の記者会見で、会長職を辞任する意向を示していた。

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