総合と探究との違いを明確に 高校の地歴公民科目で

新たに設置される科目について議論された
新たに設置される科目について議論された

中教審初中教育分科会教育課程部会は6月27日、文科省で「高等学校の地歴・公民科科目の在り方に関する特別チーム」の第5回会合を開いた。

「歴史総合(仮称)」や「日本史探究(仮称)」の学習内容など、新たに設置される科目について議論した。

委員からは「総合科目と探究科目の違いを明確に示す必要がある」との意見が出た。

高校の地理歴史科では共通必履修科目として新たに「歴史総合(仮称)」と「地理総合(仮称)」、選択履修科目として「日本史探究(仮称)」と「世界史探究(仮称)」および「地理探究(仮称)」の設置が適当と、同特別チームが属する社会・地理歴史・公民ワーキンググループによるとりまとめ案に示されている。

「歴史総合(仮称)」は、「世界とその中における日本について、現代的な諸課題の形成に関わる近現代の歴史を考察する」科目とされている。

「歴史総合(仮称)」の新選択科目である「日本史探究(仮称)」は、「我が国の歴史の展開について、世界の歴史や歴史を構成する様々な要素に着目して、総合的に広く深く探究する」科目。

同選択科目の「世界史探究(仮称)」は、「世界の歴史の大きな枠組みと展開について、地理的条件や日本の歴史と関連付けて、広く深く探究する」科目と示されている。

これについて委員からは「『歴史総合(仮称)』と『日本史探究(仮称)』の学習内容の関連性を考えるべき。『総合』と『探究』の違いを明確に示す必要があるのではないか」との意見が出た。

「歴史総合(仮称)」では、▽歴史の扉▽近代化と私たち(18世紀後半~現在)▽大衆化と私たち(19世紀後半~現在)▽グローバル化と私たち(20世紀後半~現在)――との単元に分けて学んでいくと提示されている。
「日本史探究(仮称)」では▽原始・古代の日本と東アジア▽中世の日本と東アジア▽近世の日本と世界▽近代の地域・日本と世界▽現代の日本と世界――と設定。

「世界史探究(仮称)」では▽諸地域世界の歴史的特質▽諸地域世界の接触と交流▽諸地域世界の結合と再編▽地球世界の到来――となっている。

「日本史探究(仮称)」の単元内容である「近世の日本と世界」では探究例として「綱吉政権や田沼政治などについて」などの記述がある。

他の単元内容にもそれぞれに探究例が示されているが、これについて、委員からは「先生や生徒が理解しやすい内容にするのが大切。学習内容に関して、より具体的な説明がある方が理解しやすい」との声が聞かれた。

これまでに提示された案に関しては、この日の会合を欠席した委員の意見や、社会・地理歴史・公民ワーキンググループのとりまとめ案も反映して、まとめていくという。

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