高大接続カリキュラムで協議会 授業を視察し意見交換

課題研究の学びを視察しながら話し合った
課題研究の学びを視察しながら話し合った

千葉市立千葉高校(川崎浩祐校長、生徒数973人)と千葉大学工学部は、高大接続カリキュラム作りを協働で進めるため、高大の教員が同校の授業を視察し、意見交換を深める第1回連絡協議会を6月30日に開いた。同学の教員は理数科2年生の課題研究の学びなどを見て、生徒の研究テーマや内容などについて質問。高校の学習に理解を深めた。

意見交換では、「習熟に応じた課題設定の在り方」「より良い探究学習を進めるためのグループワークの方法」などについて、相互の指導の違いを明らかにしながら話し合った。

同協議会では、関実副学長など同学の教員が同高校を訪問。理数科2年生の数学や探究学習の授業を視察した。探究学習の見学では、大学教員が物理、化学など分野ごとに生徒が自分なりの課題を追究する学びの姿に触れ、さまざまな質問を投げ掛けた。

地学分野の生徒の課題テーマでは、気象と絡めながら、雨粒をうまくはじいて体を濡らさない傘の研究を進める取り組みがあった。

生徒は先輩の研究テーマに触発されて取り組んだと説明。着色した水を傘にかけ、水の流れ方を動画に収録して検証する実験を進めているとした。先輩は傘の材質や縁の加工などに注目したが、自分の研究では、効果的に滴を落とすための骨組みの数や形状に着目したいとも話した。

この探究学習では、先輩の研究などを参考にしながら、生徒自ら学習課題を設定して進行。個人やグループで探究学習を進め、英語によるプレゼンテーションの機会も設けている。大学教員は、同校担当教員の説明も受けながら、高大接続カリキュラムのヒントを探っていた。

意見交換では、大学教員が「生徒の学習習熟に応じた課題をどのように出しているのか」「課題探究学習での生徒への適切なアドバイスや指導の在り方について、どう考えているか」などと、高校教員に質問した。

高校教員からは「完全個別対応は難しいが、各時間の学習目標を踏まえ、難易度を変えた探究問題を提示している」といった指導の工夫などが話された。探究学習での教員の関わり方については「常に悩みを抱えている。生徒自身が課題を掘り下げ、新たな気付きを得るために教師側が答えや方向性を言い過ぎない意識を持っている」などと述べた。

また、大学が求める生徒・学生像について質問が出た。大学教員からは「基本的な学習習慣や集中力」「人生の目標や生き方を持った上で大学を選択する力」などの意見が出た。

今秋には、第2回協議会が開催される。具体的な接続カリキュラムの視点や内容を話し合う予定。

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