中学校部会で最終案 生徒の生活や成長への配慮も

最終回を迎えた中学校部会
最終回を迎えた中学校部会

中教審初中教育分科会教育課程部会は文科省で7月1日、中学校部会の第4回会合を開いた。同部会はこれで最終となった。

これまで議論してきた中学校での諸課題への対応について、事務局から取りまとめ案が提示された。生徒のバランスのとれた生活や成長への配慮が求められた。

「カリキュラム・マネジメントを軸とした中学校教育の改善・充実」や部活動について、委員から意見が出された。

案では、中学校教育の基本として、教科横断的な意識を教員それぞれが持つのが重要とされ、校内の研修体制の充実も求められている。

カリキュラム・マネジメントを軸としながら、すべての教職員の意識を、教育課程を軸に一本化し、さらなる効果的な取り組みの充実を図っていくとの記述も。

生徒にどのような資質・能力を育成するのか、学校と地域が教育目標を共有し、協働関係を築くのが大切とされた。

また小学校や高校とは違い、中学校の案には、部活動に対する記述が盛り込まれている。この部活動については、「学校教育か社会教育かといった枠を超えて、共に子供の成長を支えるという観点に立つ必要がある」と示されている。

長期的には、一定規模の地域で支える体制の構築が不可欠であるため、教委や関係団体等を中心として、指導に必要な体制の基盤を整えていく。

その上で、休養日や活動時間の適切な設定などを行う必要があるとされた。

「カリキュラム・マネジメントを軸とした教育の改善・充実」や部活動に関する案では、ともに「生徒のバランスのとれた生活や成長に配慮する」のが求められた。

特に部活動では、▽教員の負担軽減▽地域の人々との協力▽社会教育施設や社会教育関係団体等との連携――が必要との記述も。

案にはまた、学校段階間の接続についてもまとめられている。だが、中学校は小学校に比べて、内容が薄くなっている。

これについて東京都品川区立小中一貫荏原平塚学園の青木経校長は「小学校と同等レベルの内容にしてほしい」とした。事務局はこれに対応する意向を示した。

東京都港区立御成門中学校の石鍋浩校長は「教職員一人ひとりが『カリキュラム・マネジメントを行う』との意識を持てるような内容を」と述べた。

東京都新宿区立新宿中学校の榎本智司校長は「部活動の実態は変わっていない」と指摘し、「外部の人による指導体制は、自治体の財政状況によって変化する」と述べた。

これまで出された案は、主査を務める東京大学大学院教育学研究科の市川伸一教授と事務局とで文言等の修正を行い、まとめていく方向で、委員からの了承が得られた。

取りまとめられた案は、7月7日に行われる「総則・評価特別部会」で議論される。

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