「18歳以上」で全国初 福岡県うきは市長選投票率38%

市長選を前に浮羽究真館高校で実施された模擬投票
市長選を前に浮羽究真館高校で実施された模擬投票

7月10日の参院選を1週間後に控えた3日、全国初となる「18歳以上選挙」が、福岡県うきは市長選で行われた。

同市で新有権者となる18、19歳は581人。その一人ひとりに、1票が託された。

市長選が終わり、同市選管がこのほど明らかにした新有権者の投票率は、4割弱だった。

このうち、18歳の高校3年生は、地元に1校だけの県立高である浮羽究真館高校に13人。同校では同選管の協力で、主権者意識を醸成するために、模擬投票などを事前に実施していた。

同選管によれば、新有権者の投票率は38.38%。実数で223人が、歴史的1票を投じた。市全体の有権者数は2万5626人で、投票率は56.10%だった。新有権者の投票率は全体よりも約18ポイント低く、このたびの市長選の全体の投票率を、新有権者が引き下げる要因のひとつとして働いた。前回の市長選があった平成17年の投票率は74.86%だった。

模擬投票が同校で行われたのは6月23日。選管から投票箱と記載台を借り、実際を模した投票所を体育館ステージに設営。迎える参院選で、選挙区が同じになる隣接の久留米市在住で投票権をもつ生徒を含めて50人が、投票をシミュレートした。

同校の諸田敦浩教頭は「市長選は、18歳以上による選挙としては初となる。選挙権をもつ生徒には、投票に行くよう呼びかけた」と話す。

一方、同選管は、参院選が今夏に行われるのを受け、1月に、出前授業を実施した。選挙の仕組やネットを活用して各党の選挙公報を比較。さらに、架空の選挙候補を立てて模擬投票も実施した。

同選管の担当者は「今後、選挙が実施される場合には、高校に期日前投票所の設置を検討している」と、若者の投票率向上のための環境を整える考えを示した。

同市の市長選で見られた新有権者の、とりわけ18歳の高校3年生が、どのような選挙行動をとるのか、注目される。

関連記事