特別支援学校生徒が大型店でセール 客の反応が学びに

自校で作った商品を販売した
自校で作った商品を販売した

埼玉県立特別支援学校羽生ふじ高等学園(島田淳一校長、生徒数117人)は、同校農業・生活技術科の生徒が実習で作った野菜やパンなどを大型ショッピングモールで販売する取り組みを7月7日、同県羽生市のイオンモール羽生で行った。特設した店頭には、生徒が早朝から学校の釜で焼いたマフィンや明太ポテトパン、育てた無農薬野菜などが並んだ。2年生が、通りがかる人に元気よく声を掛け、売れ行きを見ながら、商品の改善にも思いを巡らしていた。

販売には、農業・生活技術科の2年生40人が携わった。年間数回ある校外販売実習のうち、最も大きな店舗での販売になる。特設販売所のレイアウトや販売、レジ作業などは、全て生徒が担って進めている。

販売品は、両科の3年生などが自校の実習で作った野菜や花、パン。野菜は無農薬で育て、体に良いのが自慢。タマネギ、ナス、ピーマン。ジャガイモは男爵、十勝こがねなど多種類。採れたてを用意した。

「いらっしゃいませ」と生徒の元気な声が響く中で、モロヘイヤやサニーレタスは、すぐに完売。買い物客からも「この枝豆は夜のお酒のおつまみにいいね」などの声が掛けられた。

パンのコーナーにも、フランスパン、明太ポテトパン、ウインナーロールなど多様な商品が並ぶ。全部、早朝4時に3年生が自校の釜で焼いている。この日はマフィンの種類を増やし、もも&ヨーグルトなど新たな商品を用意。買い物客の反応を期待していた。生徒は「新商品のガトーショコラおすすめですよ~!」と声をかけ、意欲作を積極的にセールスした。

島田校長は「大きなショッピングモールでの販売実習は、生徒が販売と社会を学ぶ上で大きな意義がある」と話す。「多くのお客さんの反応をしっかりと受け止める中で、生徒が行う販売と作っている商品の改善意識を高めたい」とし、「販売後は、お客さんの要望などを商品を作った3年生と共有する機会を大事にしている」と述べた。

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