藍染め体験で学びを深める 図工の授業で

思い思いの模様を染めた
思い思いの模様を染めた

東京都八王子市立横山第一小学校(青木利夫校長、児童数561人)は、2020年の東京五輪を見据えたオリンピック・パラリンピック教育と日本の伝統文化理解を深める実践などに力を入れている。7月12日には、学外講師を招き、6年生の図画工作で初めて「藍染め」の流れを学び、染めを体験する授業を行った。

児童は、動画で藍染めの歴史的経緯や染色手法に理解を深めながら、ビー玉を使った「根巻き絞り」などに挑戦。自分だけの模様をあしらったハンカチを作り上げた。

授業は、外部講師とのTTで実施。川崎市伝統工芸館の西川佳奈子さんが来校した。最初は、記録動画で職人による実際の藍染め作業を視聴。登場する職人は、川崎市内で江戸時代から続く技を昭和の終わりまで継承し続けていた。生地に型をあて、模様を記すためにのり付け。染色では、藍瓶に布を3回浸すなどの工程が流れた。

児童は、瓶から出して間もない生地が、もえぎ色から徐々に藍に変化する様子を興味深そうに観察。色むらが出ないよう職人が瓶の中の布を揺さぶる技、布を張って乾燥させるための張り手や伸子の巧みな道具操作を、驚きの目で見つめた。

教室には、同工芸館から運ばれた藍染めに使う型や作業道具、たくさんの家紋を記した染め物作品が並んだ。児童は興味深そうに触ったり眺めたりした。合わせて、東京オリンピック・パラリンピックでは、これらの家紋を模したシンボルマークが使われている点も説明。長い歴史を持つ伝統工芸が未来のシンボルとして引き継がれている点も意識させた。

後半は、教室で実際に児童らが藍染めに挑戦。数人グループでそれぞれが絞りを入れたハンカチをたらいの中の藍に浸した。「根巻き絞り」では、生地にビー玉を入れて輪ゴムで縛り、染めを進める。児童の1人は、ビー玉を2つに増加。模様を大きくかたどったハンカチを作った。洗濯ばさみで挟み、小さな模様をたくさん表現するアイデアもあった。

児童は、西川さんの「生地をまんべんなくもみほぐして」という助言を受け、笑顔で手を動かしていた。染め上げた世界で1つのハンカチは、秋の学校行事で展示する。

同校では、オリンピック・パラリンピック教育と日本の伝統文化理解を深める実践に尽力。特色ある教育として、大学と連携した家庭科授業などを行っている。児童が大学研究者の指導を受けながら、天然出汁を作成。化学調味料による出汁と比較しながら味噌汁を作る食育を進めている。

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