広島、山梨両県にも 国際バカロレアの導入徐々に

国際人材の育成を掲げ、「国際バカロレア」(IB)を導入する地域が広がっている。広島県教委は、併設型中高一貫校を新たに設け、グローバルリーダーの育成に注力する。山梨県教委は県立高校で初めて取り入れる。

広島県教委は、併設型中高一貫校を平成31年度から開校する。メインコンセプトは「多様」。同校を全寮制にし、日本人生徒と留学生とが共同生活をともにすることで、英語だけでなく、文化や宗教など多様な価値観を学習する。

同校では1年生で、学習指導要領で必要な必修科目を履修する。2、3年ではIBの読み替え制度を利用して、国際バカロレアDP(ディプロマプログラム)取得を卒業単位に組み入れる。

教員研修にも力を入れている。海外のインターナショナルスクールや大学で研修を積ませている。こうした教員などを対象に、国際バカロレア機構が主催する教員研修を受講させる。

県教委は「広島県は原爆が落とされた都市。この学校で世界平和を実現できるような国際人材を輩出できたらと思っている」と開校の意義について語っている。

山梨県教委は「国際バカロレア」の県立甲府西高校への導入を決めた。32年度にスタートする。

同県教委によると、同高校に決まった理由として、単位制でカリキュラム編成に自由度がある点や、通学に利便性があるなどの点が考慮された。

29年度4月の認定校申請を目指して、具体的な制度設計は同年1月中に示される見込み。

県教委は「効果が実証されれば、ほかの高校にも広げていきたい」と期待を寄せる。

県内の私立でも、数校に導入の動きがあるという。

国際バカロレアは、すべての科目を履修して試験に合格すると、IBの資格が得られる。海外の大学の入学資格として用いられるほか、日本でもIBを入試に取り入れている大学が現在22校ある。

また政府は、平成30年までに、国際バカロレア認定校を200校にする目標を掲げている。28年7月1日現在で、認定校は、国公私立合わせて27校ある。

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