学校司書の養成について議論 独自科目候補の検討も

学校司書の資格・養成等の在り方について議論した
学校司書の資格・養成等の在り方について議論した

学校司書の資格・養成等に関する作業部会は7月16日、文科省で第2回会合を開いた。事務局から「学校司書の資格・養成等の在り方について」の素案が出された。学校司書養成の独自科目として候補に挙がられたのは、学校図書館概論など16科目。

事務局は、学校司書のモデルカリキュラムとして「学校図書館の『運営・管理』に関する職務」「児童生徒に対する『教育』に関する職務」に分けて科目構成を行うと提示。単位数は、司書資格と同様に24単位での構成が求められた。

科目構成については、▽司書教諭の科目▽司書資格の科目▽教職課程の科目――を活用。学校司書独自の科目を新たに設置する点も検討されている。

学校司書独自の科目候補としては、▽学校図書館概論▽学校図書館サービス特論▽学校図書館児童サービス論――など16科目が挙げられた。

獨協大学の井上靖代教授は、公立図書館と学校図書館の専門性の違いを指摘し、学校司書により適した科目構成を求めた。

提示された科目構成について他の委員からは、「この構成では学生が学校図書館を理解できない」との意見が出た。「学校種別で学習内容を変えていくのも必要ではないか」との声も。

同案には、学校司書に対して▽初任者向け▽業務の質を高める▽学校司書だけを対象▽学校図書館関係教職員向け――の研修などが必要との記述が盛り込まれた。

また教委による学校司書向けのマニュアルの作成が有効な手段とされた。

昨年発表された文科省による「学校図書館の現状に関する調査」によると、学校司書が採用時に有していた資格は、図書館法上の司書が54.5%、司書教諭が13.7%であった。学校司書の専門性や大学での養成が求められている。

文科省の担当者によると、学校司書の資格は、教職課程を履修せずに取得できるという。それを踏まえた適切なカリキュラム設定が必要となる。

次回の部会は8月2日の予定。

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