道徳科の報告書がまとまる 指導方法や評価等を記述

道徳科に関する報告書がまとまった最終の専門家会議
道徳科に関する報告書がまとまった最終の専門家会議

「道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議」は7月22日、文科省で第10回会合を開いた。「『特別の教科 道徳』の指導方法・評価等について」の報告書がまとまった。文科省は同報告書を、7月中に各教委に通知していく予定。

指導方法としては、学校や児童生徒の実態に応じて、質の高い多様な展開する必要があるとされた。

具体的には、▽読み物教材の登場人物への自我関与が中心の学習▽問題解決的な学習▽道徳的行為に関する体験的な学習――が特長。道徳の質的転換を図る。

道徳科の特質を踏まえた評価として挙げられたのが、▽数値ではなく記述式で▽大きなまとまりを踏まえる▽目標に準拠したものではなく個人内で――など。児童生徒の良い点を褒めたり、さらなる改善が望まれる点を指摘したりなど、児童生徒の発達段階に応じて励ましていくのが求められた。

一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展しているか、道徳的価値の理解を自身との関わりの中で深めているかを重視。

毎回の授業ではなく、年間35時間の授業を通して評価していく。

学習状況や、道徳性の成長の様子の把握は調査書には記載せず、入学者選抜の合否判定に活用しないよう注意を促すのが必要とされた。

また発達障害等のある児童生徒へは、一人ひとりの困難さの状況を踏まえた上で、評価を行っていくという。

管理職には、学校としての構想力とカリキュラム・マネジメントの確立、一般教員には、家庭や地域との連携を深めた主体的・能動的な実践が求められ、保護者の理解を促進する取り組みを行う必要があるとされた。

教員同士がチームとなり、複数の目で子どもたちを見ていく営みが大切とされた。

昨年6月に始まった同会議は、この日で最終となった。