21世紀型能力目指す 教員研修でプログラミング教育

高い関心を持って多くの教員が参加した
高い関心を持って多くの教員が参加した

埼玉県立総合教育センターは、NPO法人CANVASと協働し、県内小・中・高校、特別支援学校教員を対象にした専門研修「プログラミング学習と課題解決学習」を7月22日、同センターで実施した。21世紀型能力育成を見据えた指導方法を探るため、参加した教員らは、小型コンピュータ「ラズベリーパイ」と子ども向けプログラミング言語「スクラッチ」を使った研修に取り組んだ。実際の操作を通して指導のヒントを得た。

参加したのは30人ほど。次期学習指導要領で小学校段階からのプログラミング教育が提言される中で、この研修内容は、協働した同法人の指導プログラムを参考にじっくりと吟味された。一定のプログラミング技術の理解や習得に留まらず、その仕組みや社会での活用などにも理解が深まるものにした。あらゆる場面で生きる論理的、創造的思考力を持った21世紀型能力を育む指導のあり方を見据えた。

スクラッチを用いたのは、プログラミングの基礎に触れてもらうため。米国のMITメディアラボが開発し、視覚操作を通じてプログラミングが学べるもの。加えて、名刺サイズの小型コンピュータ、ラズベリーパイを使った。これは、プログラミングやデバイス制御などの学習のために開発されたARMプロセッサー搭載のシングルボードコンピュータ。

教員は、スクラッチで基本的なプログラミングを体験。動きや反応を直接確認した。その上で、ラズベリーパイを活用し、プログラミングによる計測、制御の電子工作にも挑戦。回路を通してLEDが点灯したり、スイッチ操作が可能になったりする様子を目の当たりにした。

スクラッチの画面を見ながら教員は、キャラクターを動かす入力作業に楽しく取り組んだ。計測制御では、LEDの点灯を「オンとオフ」「点滅させる」など、複数の課題に必要なプログラミングを行い、周囲と動きを見合っていた。

こうした取り組みによって、プログラミングの応用力や信号機など実社会での技術活用に想像を膨らませる指導方法の研鑽などに生かした。

同センターは研修を通じて「まず、指導する教員が『プログラミングとは何か』を多面的に考える機会になれば」と願っている。