G20子どもの豊かさランキング 日本は3位

健康、教育、生活環境整備など8つの指標で評価された子どもの生活実態に関する国際比較調査で、日本は健康面や安全面で高い評価を受け、第3位となった。前回2014年の同様調査では4位だったので、1つランキングが上がった。

「経済の広場で:G20諸国の子どもの生活実態に関する比較調査」のタイトルで報告書をまとめたのは、(公社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン。7月23、24の両日、中国・北京で開催される主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に先立って公表した。同会議に参加する19カ国(G20のプラス1はEU)の子どもの豊かさを総合的に評価するもの。1位はドイツ、2位はフランスだった。

評価指標は、世界銀行をはじめ、国際的に信頼度の高い調査機関のデータを基にした。「子ども」は各調査で範囲が異なり、新生児から就業年齢以上まで幅がある。

各評価指標について日本は、健康面で1位、教育面で6位、所得面で8位、安全面で3位、雇用面で11位、ジェンダー面で7位、インフラ面で4位、環境問題面で11位だった。

特に、子どもの死亡率や人口10万人当たりの殺人発生率、交通事故死の低さが総合評価を高くした。その一方、環境問題では国民1人当たりのCO2排出量の多さ、雇用では青年層の非正規雇用、所得ではその不平等の度合いなどで評価を下げた。

トップのドイツは、男女の平等や教育、雇用などで高い評価を受けた。

報告書について、同団体の大野容子政策提言スペシャリストは「日本の高順位は、国民皆保険制度の整備や安全性の高さが大きな要因。だが、国内では6人に1人が相対的貧困の状態にあり、ひとり親世帯の子どもの貧困は先進国では最悪の水準。経済の成長には、並行して包括的な貧困の削減に対する取り組みが必要だ」と分析している。

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