親の仕事体験し健全な勤労観育む 千葉県子ども参観日

お父さんの仕事を間近で知った
お父さんの仕事を間近で知った

千葉県教委は、子どもたちの健全な勤労観や職業観の育成を目指し、県内企業などで親や大人の仕事を直接見たり、体験したりする「子ども参観日」を毎年実施している。7月25日は同県庁に勤める親の児童生徒などが集合。子どもたちは親の仕事を聞いたり触れたりしながら、働く意味を考える機会にしていた。森田健作知事と仕事や夢について質問し交流する機会もあった。

今年度の参観日には、新日鐵住金㈱、さくら北総法律事務所など県内26企業が参加。事業に応じて、親子による工場見学や模擬裁判などを行った。県庁には児童生徒ら64人などが集まり、13部局、35課で働く保護者の仕事にそれぞれ直接ふれた。

同知事は、子どもたちに「千葉県民は620万人もいます。こんな多くの人の暮らしを支えているのが、みなさんのお父さん、お母さんです」と、その仕事ぶりをたたえた。

子どもから知事への質問も。子どもたちは「幼い時の夢は何ですか」「千葉の魅力ある所は」などと問い掛けた。知事は「熱中していた剣道の先生になることや、外交官になって世界の多くの人と交流したいと思っていたよ」「風光明媚な自然や観光地がたくさんある。とても優しい県民がたくさんいるのが素晴らしい」などと答えていた。

教育振興部の生涯学習課では、忍足哲也副主幹が自分の子どもに日々の仕事の一端を経験させた。忍足さんは、仕事机に小学校3年生の南月さんを座らせ、従事する県立図書館の管理運営業務の説明をした。南月さんは、父親とたくさんの職場の人たちの話を聞きながら、資料をコピーしたり、1週間の業務スケジュールの確認作業に携わったりした。

職場の人は「お父さんは多くの図書館利用者の思いに応え、改善策を考えるために、毎日夜遅くまで働いている」と説明。「多くの人が仕事に関わる中で、アイデアを説明し、理解してもらう必要があるんだよ」などと、仕事を取り巻く多くの人の存在や必要な意識についてメッセージをおくっていた。

この参観日は、子どもたちが健全な勤労観や職業観を育み、社会で自立し、仕事を通じて社会貢献できる力を後押しするのがねらい。親や大人が働く姿を積極的に見せ、子どもが働く大切さを知る機会を提供しようと、県内企業に実施を呼び掛けている。

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