梶田博士のノーベル賞研究を漫画に 全児童生徒に配布

漫画は科学監修のもとに制作された
漫画は科学監修のもとに制作された

埼玉県東松山市教委は、同市出身で、昨年、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章博士の半生と研究をまとめた「漫画でわかる 梶田隆章先生とニュートリノ」(A4判、111ページ)と題した冊子を制作。市立全小・中学校の児童生徒に1冊ずつ配布した。

冊子では、博士の小・中・高校時代と、大学でのニュートリノ研究に至る経緯が分かりやすく解説されている。

幼い時から、本がとても好きだった。歴史の本をたくさん読んでいた。読書ばかりでなく、田んぼでザリガニを捕ったり、ビー玉やメンコなどを楽しんだりしたもした。好きな科目は社会科や理科。数学は得意だった。

梶田さんは、身の回りの豊かな自然の中でのびのび学びながら、物事の原理を追究していく力の原点が得られたと回想し、生まれ育った地元の良さと感謝も口にする。

物理学については、少ない原理から物事を理解する魅力を指摘。丸暗記の学びではなく、疑問を徹底的に追究し、考える楽しさが研究を深めていった点を強調している。

ノーベル賞受賞につながったニュートリノ研究についても、イラストを交えて説明。観測施設の「カミオカンデ」の仕組みや観測方法、「スーパーカミオカンデ」などにふれている。

博士は「子どもたちがこの漫画を見て、科学に興味を持ってくれるのを期待している」とメッセージを贈る。

同市教委では、博士の生き方や業績にふれながら、児童生徒に、理科や物理の学習に生かしてもらいたいとする。自然との関わりや生き方、仕事などを考えるためにも役立ててほしいと願っている。

関連記事