情報化加速化プラン公表 ICT教材整備指針の策定も

文科省は7月29日、ICTを活用したアクティブ・ラーニングの実施を目指して「教育の情報化加速化プラン」を公表した。校務系支援システムを導入する「スマートスクール(仮称)構想」や、第3期教育振興基本計画を見据えた「教育ICT教材整備指針(同)」の策定などを盛り込んだ。さらに佐賀県の情報流出問題を受けて、対策チームを省内に設置するのを決めた。

加速化プランによる「スマートスクール(仮称)構想」の実現を目指し、来年度の実証研究を検討する。児童生徒の学習履歴や授業の成果物などのデータをクラウドコンピュータに蓄積し、効率的な指導につなげていく。教員の業務負担を減らすねらいがある。

ただ、クラウドコンピュータに個人情報などのデータが蓄積されるために、情報セキュリティの重要性も示された。

文科省は8月にも「教育情報セキュリティ対策推進チーム(仮称)」を立ち上げる。

各自治体では、ICT教材において地域格差がある。こうした現状を是正しようと、「教育ICT教材整備指針(同)」を策定するとした。ICT教材の整備に関しては、地方交付税が講じられており、ICT教材ではなく、さまざまな事業に充てられる。こうした実態から、国としての基準を示す動きとなった。

教員の指導力にも言及。教員養成課程では「教員育成指針」にICT の活用を位置づけたほか、教職課程がある大学では現役の教員を対象にした研修の実施も求めた。

また児童生徒が1人1台のタブレットを持てるようにICT機器の標準仕様(ガイドライン)を策定する。学校がより廉価な価格で機器を調達できるように整備を進める。

このほか、民間と文科、総務両省が連携してデジタル教材の開発をする「官民連携コンソーシアム」の構築にも着手する。来年度から検討体制を整備したい考えだ。

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