道徳教育充実で協議会開く 埼玉県内の多様な団体集う

各学校の実践も報告された
各学校の実践も報告された

埼玉県教委は、県内各校の道徳教育推進に向け、教育団体はじめ、PTA、企業などの幅広い有識者が協議を深める今年度の第1回「道徳教育推進協議会」を7月29日、さいたま市で開いた。今年度の道徳教育推進事業として、県独自の教材を生かした地域特性のある実践、学校での社会人講演会を行う外部講師派遣事業などが報告された。

同協議会には、県内の小・中・高校長会や道徳教育研究会、PTA連合会や経営者協会といった幅広い団体の有識者が参加。学校での道徳教育推進や同教育研究校の実践のあり方などを協議した。今年度は、県都市教育長協議会の野原晃さんが会長を務める。

県の今年度道徳教育施策では、「生きる力の育成と絆の深化」「豊かな心と体の育成」を踏まえて大きく3点の取り組みを進めるとした。

1つ目は、県独自の教材を使い、市町村で特色ある実践を推進。2つ目は、学校への外部講師派遣。社会で活躍する各分野の著名人を招き、子どもたちの人生への夢と豊かな心を育む講演会を行う。日本サッカー協会や埼玉西武ライオンズなどとの協力で実施する。3つ目は、各校に道徳教育への見識が高い元校長を派遣する「匠の技」伝承事業。元校長に校内研修の講演や指導助言をしてもらいながら、教師の実践向上を図る。

各種研修会は、対象に応じて内容の工夫を凝らす。道徳教育推進教師の力量アップや同推進教師が一堂に会して研鑽する研修を実施。高校教師に向けた展開も進めていくとした。

複数の研究推進モデル校による実践も発表した。

羽生市立井泉小学校は、生きて働く道徳授業に向けて指導計画の改善、充実を推進。校内全体計画表と年間指導計画表を作成し、目指す児童像や重点指導内容を明確化した系統的な指導を行った。自作教材の活用や全教育活動と関連付けた指導も配慮。児童が自己の生き方を掘り下げたり、豊かな関わりで学んだりする展開も大事にしたなどと話した。

三郷市立瑞穂中学校は、21世紀型能力と道徳的実践意欲を育む指導法の研究に取り組んだ。独自の実践スタイルを確立するため、アクティブ・ラーニングの実現に向けた校内研修の充実、QUを生かした人間関係づくりへの理解を深めた。▽価値▽人間▽他者――理解を柱に、役割演技や小集団の話し合いを取り入れた学びを実施。生徒が自他理解を深めながら、道徳的実践力を身に付けつつある点を述べていた。

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