放課後等の学習支援でICT活用 文科省が事例集

文科省はこのほど、放課後等の学習支援活動でICTを活用している小・中・高校やNPO団体の取り組みをまとめた「放課後等の学習支援活動におけるICT活用事例集」を公開した。デジタルコンテンツやICT教材を効果的に活用し運営されている活動例や、地域未来塾などの事例を収載。各教委や学校、地域でICTによる学習支援を行う際の参考資料として活用が期待される。

事例集には7例を掲載。各事例を、▽講義主体型▽ドリル主体型▽ゲーミフィケーション型▽インフラ一括提供型▽遠隔授業支援型に分類したほか、▽使用機器の種類▽指導方針▽支援員の役割別にもまとめ、地域の実情に近い事例を参照できるよう工夫されている。

個別の事例については、取り組みの経緯やねらい、実施体制、学習支援活動の内容と効果、今後の展開等をまとめた。

東京都多摩市立愛和小学校の「愛和小アフタースクール」は、同校の1年生から5年生までの165人を対象に、ゲーミフィケーション型の取り組みを実施。通常、宿題に取り組む時間を利用してタブレットによる学習を30分行ったところ、普段は教室を走り回るなど学習に取り掛かることが難しい児童の興味を引きつけ、楽しみながら集中して勉強に取り組むことができたなどの効果があったという。

同省は、経済的な理由やさまざまな事情により家庭学習が困難な児童生徒や、学習習慣が身に付いていない児童生徒などへの支援を重視し、地域による学習支援の拡充に取り組んでいる。これまでに、▽放課後子ども教室▽学校支援地域本部▽土曜日の教育支援活動等を実施。平成27年度から開始した「地域未来塾」では、大学生や教員OBら地域住民の協力のもと、中学生などを対象としたICT活用による学習支援を推進している。

また現在、民間事業者による協議会と連携し、学習支援コンテンツや活用事例に関するポータルサイトの構築を進めている。この事例集は、ポータルサイトの要件や先行事例を調査したもので、27年度「ICT教材を活用した学習支援の充実方策に関する調査研究」の一環として作成された。

事例集は、同省サイト内からダウンロードできる。

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