東京オリ・パラ見据え人権意識深める 都が冊子を作成

人権啓発リーフレット
人権啓発リーフレット

東京都は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、人権尊重の意識啓発を一層深めていこうと「オリンピック・パラリンピックと人権」(15ページ)と題した啓発リーフレットを作成した。

リーフレットの冒頭には、あらゆる差別を否定するオリンピック憲章の言葉や、パラリンピックが掲げる▽勇気▽決断力▽平等▽鼓舞――という4つの価値などを掲載。東京大会が重んじるビジョンにも「多様性と調和」があるとして、人種や性別、宗教など、あらゆる違いを肯定する共生社会の実現に向けた歩みを強調している。

多様性の理解や障害を超えた共生社会実現に向け、オリンピアンやパラリンピアンからのメッセージも載せる。

テニスの杉山愛さんは、自身の五輪大会でのプレー経験をあげながら、「相手を知り、尊重する」「いろいろな国を知る」「外国語を学ぶ」など、多様性の理解を深めるためのアドバイスを示す。

水泳の山田拓朗さんは、過去のパラリンピック参加経験を振り返りながら、「日本はハード面のバリアフリーは進んでいる。一方、海外では、人々の意識のバリアフリーが進んでいる」と指摘。

気持ちのバリアフリーを一層広げていくため、今後は「障害がある人もない人も普通に交流する機会を増やすのが大事」などの思いを話している。

最後に、東京大会に向け、「人権を見つめ直そう」と呼び掛ける。障害を持つ人への▽物理的▽情報▽心――のバリアをなくし、多くの海外訪問者の言語、文化、生活習慣の違いを理解していこうと強調。2020年の開催を見据え、身近な人権課題の見つめ直しを促す。

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