カウンセリングの知識や技術を習得 研修講座で

登壇した石隈教授(右)と家近教授(左)
登壇した石隈教授(右)と家近教授(左)

(公社)日本教育会は8月3日から5日まで、カウンセリングや教育相談の知識・技術の習得などを目的とした「第24回学校心理カウンセラー研修講座」を都内で開催。初日は、石隈利紀東京成徳大学教授や家近早苗大阪教育大学教授による講演や演習が行われた。

家近教授は「カウンセリングの実際~教師が行う面談へのヒント~」をテーマに講演。子どもとの面接時に注意すべき点や大切にすべき点について話した。

面接では(1)Being in(2)Being for(3)Being with――の3つが大切とした。

具体的には(1)相手に共感し、同じ気持ちになる(2)相手の見方になり、支援する(3)1人の人間として尊重し、自分の意見を相手に伝える――など。これらを意識して子どもと向き合う必要があるとした。

同教授は、初任者の教員やカウンセラーが間違いやすい対応として、(1)試し行動(2)話のすり替え――の2つを提示。

(1)子どもから相談内容について「誰にも言わないで」とのお願いがあった場合は「必要なことは伝えるよ」と話す(2)注意した際の「自分だけじゃない」との発言に対しては、子どもの言葉を聞いた上で、「今はあなたの話をしていますよ」と本人の話に戻す――が大切とした。

同教授は、子どもに対する考え方として「『問題児』ではなく『問題状況にいる』との考え方を大切に」と訴えた。

石隈教授も講演の中で「『問題児』や『困った子ども』ではなく、『苦戦している子』と意識していくのが大切」と述べた。

また両教授は、教員等に対して、子どもだけではなく、保護者も大変な思いをしているとの意識を持つよう求めた。

石隈教授は、子どもに問題となるような言動が見られた際、「問い詰めるのではなく『どうしたの?』と声をかける。まずは子どもの声を聞くのが大切」と話した。

他にも、「子どもの置かれている環境から問題を見つける必要がある」とし、「問題のある環境を変える力を持っているのが教員」と語った。

同講座では、参加者が担任や養護教諭、保護者などを演じ、子どもや保護者に対するチームでの援助を意識したロールプレーも実施。

今後のプログラムとして、土井隆義筑波大学教授などによる講演が行われる。

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