子どもたちの楽しい気持ち 演劇の即興性で引き出す

即興をテーマにした講座が開催された
即興をテーマにした講座が開催された

日本演劇教育連盟は8月4、5の両日、東京家政大学で「第65回全国演劇教育研究集会」を開催。初日は、基調報告や中学生による劇の上演、講演などが行われた。

講座では、インプロ・ワークス株式会社の絹川友梨代表取締役が講師として登壇。即興性をテーマに掲げ「何もないところから創りだす力」を受講者に教授。「子どもの言動にはすぐに反応するのが大切。子どもたちの『楽しい』気持ちを引き出していってほしい」と語った。

同講師が注目している「インプロ(インプロビゼーション=Improvisation)」とは、その場で即座に創作する芸術行為そのものを指す。講座では、受講者とともに即興でアイデアを生み出した。

連想ゲームや物語の創作などをインプロ。同講師は「発想を生むためには、好奇心を持つのが大切」とした。

グループワークやワークショップ時の注意点についても言及。「教員には、遠くから子どもたちを見守る姿勢が必要。子どもたちが『聞かれている』『評価されている』との意識を持たないよう、完璧を求めず、自由に楽しくできる雰囲気づくりが大切。まずは子どもたちに楽しんでもらうのが大事」と話した。席を回るのではなく、教室全体を見渡すのがいいという。

また指導のポイントについても説明。「子どもたち自身が『これでいいんだ』と安心できるために、教員は子どもたちの言動にすぐに反応するといい」とした。

子どもたちへの課題の出し方については、「子どもたちが『できない』と感じない、『つまらない』と感じない適切なレベルの課題を出してほしい」と、子どもたちに合わせた適切な指示を求めた。

この日の集会は、▽誰もが安心して率直に自分を表現し、すべての表現を認め合える場の提供▽自由で柔軟な思考を、演劇教育を通して培う――などを目的に実施。

2日目は、演劇教育を授業や学級、友達づくりと関連させた講座や懇親会などが行われる。

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