学びの系統性を意識 小6と中1が共同学習

八丈島町立三原小・中学校の小中一貫教育の向けた実践について語る富宅教諭ら
八丈島町立三原小・中学校の小中一貫教育の向けた実践について語る富宅教諭ら

都教委と都へき地教育研究協議会は8月5日、国立オリンピック記念青少年総合センターで「平成28年度へき地・小規模校教育研究発表会」を開いた。研究テーマは「ふるさとで心豊かに学び、新しい世界と未来を切り拓く子供の育成」。会場には教職員など約200人が来場した。

はじめに、八丈島町立三原小学校(高城栄則校長、児童数58人)が「小中一貫型教育校の開設準備に向けたカリキュラムの作成及び指導法の研究」と題し発表した。

児童生徒が減少するなか、三原小学校と三原中学校は小中一貫型教育学校を平成30年度に開校する。学年区分は6・3制とするが、4・3・2をイメージして教育実践を行う。特に3(小学校5、6年生、中学1年生)を重視し、小学校で学習した内容が中学校でどのように生かされるのかを理解させるのがねらい。

こうした状況を踏まえ、小学校6年生と中学校1年生が共同で学習する交流授業と小・中学校の教員によるチーム・ティーチングを実施している。

同小学校の富宅剛太教諭らは、算数科の交流・協力授業での成果を「学習内容の系統性が明確になったほか、中学校の教員が数学的な視点を意図して説明ができたので、児童は興味がもちやすかった」と話す。

一方で、課題については「法則を知識として教えるのではなく、既習事項を活用して課題を解決させるために、課題を設定しなければならない」とした。その上で、児童の学習状況に合わせる必要があるとも語っていた。

続いて、大島町立第一中学校(齋藤裕校長、生徒70人)は研究主題「読み解く力を育むための授業改善」について報告。ICT機器の活用や発問の工夫、毎時間の授業目標の提示など小規模校ならではの取り組みについて発表した。

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