高校生が東西の古典で対話 学びや人生を深く考える

県内外の生徒が参加した
県内外の生徒が参加した

埼玉県教委は、(一社)日本アスペン研究所と共催し、高校生のためのアスペン古典セミナーを8月8、10、12の3日間、さいたま市の彩の国すこやかプラザで開いた。芭蕉の「おくのほそ道」やアリストテレスの「形而上学」など、洋の東西の古典から、高校生が著者の主張や考え方について自分なりの気づきや考えを深め、参加者同士で対話。よりよい人生や、学んだり働いたりする意味などを探った。

セミナーには、「骨太のリーダーを育成する高校生のための埼玉版リベラルアーツ事業」の指定を受けた同県立高校12校と県内外の公・私立高校6校から58人が参加。対話は、デモレーター、リソースパーソンと呼ばれるサポーターが寄り添いながら、基本的に生徒たちが自由に進行していく。

「形而上学」を使った対話では、第1巻第1章での各自の気づきを発表しながら、それぞれの解釈や見方で作品を探究した。

生徒は「『すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する』という冒頭の言葉にはインパクトがあり、読み進める中で、この主張の納得感が深まる」と、構成の素晴らしさを指摘。そんな意見を受け、「知りたいと欲すること自体が人間の要素だと感じる。根源を知ろうとする欲求も人には必要だから備わっているのではないか」などと、テキストから自分なりの解釈や発見を見いだし、参加者同士の読み方や意見の広がりにつなげていた。

同セミナーは、同研究所が提供するプログラムを活用。古典を通して▽著者▽他者▽自己――との対話を深めていく。先人が語る人間観や自然観、世界観などを、参加者同士が異なる視座から対話する。それによって、自己を正しく認識しながら他者との相違を理解し、それぞれの価値観を見直す。多様性の受容や謙虚さなど豊かな人間性の育成も目指している。

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