いじめや不登校防止に向け KJQで子どもの内面を把握

参加者にKJQのガイダンスを行う桂川准教授
参加者にKJQのガイダンスを行う桂川准教授

〈心の基礎〉教育を学ぶ会は8月18日、第5回研究会を都内で開催した。いじめや不登校の防止を目指した、児童生徒向けの心理検査ツール・教育教材「KJQマトリックス」(実務教育出版)を使ったケース検討会や実践報告、菅野純早稲田大学名誉教授による講演などを実施。小・中・高校の教育関係者や学生などが参加した。

このなかで同学の桂川泰典准教授が、「初歩から学ぶKJQ」としてガイダンスを行った。

「KJQマトリックス」とは、子どもが、▽家庭、教師、友人関係から愛情や心のエネルギーを補給できているか▽社会的能力をどの程度身に付けているか――を、身近な言葉で問いかけて分析するもの。

マトリックスシートを使い、子どもたちを①意欲タイプ②あそびタイプ③内向タイプ④息切れタイプ――に分け、クラスの傾向と児童生徒の特性を読み取る。児童生徒用と教師用それぞれの結果が出るため、幅広い分析が可能となっている。

質問項目は、▽先生▽友だち▽家族▽自己――などに分けられているため、子どもたちがどの部分に悩みを抱えているのかが分かる。教員が子どもに対して持っている認識との間にずれが生じる場合もあり、そこから表面上では感じられない子どもの内面を把握できる。

同准教授は「クラスの数値から少し離れている子を見つけ、サポートするのが大切」と述べた。

ケース検討会では、生徒の事例について、5、6人のグループごとにディスカッションを行った。

参加した松実高等学園の葛貫庸子初等部校長代行は、KJQについて「カウンセリングや対話以外で不登校児童生徒のことを考えるのも大切」と話した。実際に、KJQのデータを用いてカリキュラムを組んでいるという。

同研究会は「KJQマトリックス」の周知や、同教材に関心のある教育関係者に向けたサービスとして実施された。

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