専門学校卒業者 学びの充実度は約8割

専門学校(専修学校専門課程)での学びは充実していた。職業生活の中で学んだ知識や技能は役立った――。

㈱ベネッセホールディングスが専門学校を卒業した人を対象に実施した調査で、そんな結果が、このほど明らかになった。学びの充実度は約8割、役立ち感は約6割だった。

調査は3月、専門学校卒の学歴を有する全国の20歳から49歳までの社会人3771人に、インターネットを通して行われた。学生時代の振り返りと、現在の仕事の状況や考えについて調べた。

それによると、専門学校時代の学びが「充実していた」と答えたのは76.2%。専門学校時代に身に付けたこと、卒業後の生活に役立っているものを尋ねる設問には、66.2%が「専門知識、技能、ノウハウ」が役立っている(とても+まあ)と評価。基本的な学習習慣や態度、学び方が62.9%。論理的思考力やコミュニケーション力といった社会人としての基礎的な能力が61.4%。必死で努力した経験が58.7%と続く。

これらは、獲得した資格について役立っているとした回答の56.9%を上回っていた。

専門学校での職業教育によって獲得した資質として選択されたのは、「人と協力しながらものごとを進める」71.3%、「何事にも粘り強く取り組む姿勢を持つ」69.5%、「学び続ける姿勢をもつ」68.5%など。

現状の満足度を問う設問では、働き方、仕事上の地位、仕事上の人間関係で、各約65%がとても満足・まあ満足と回答。収入について満足としたのは40%にとどまった。専門学校卒業者の平均年収は316万円で、同じ条件の大学卒業者の418万円に比べて約100万円の差がある。

同社は昨年、大学での学びと成長に関するふりかえり調査を実施している。これでは、大卒者の76.4%が大学時代の学びを「充実していた」と回答しており、このたびの専門学校卒業者への調査結果と大きな差は見られなかった。

同社は、高卒者の約2割(過年度卒を含む)の進学先となってきた専門学校の教育効果やその後の実態は十分に明らかにされてこなかったとして、今調査と大卒者調査について比較などを行ったうえで、10月ごろにより詳しいレポートを出す予定でいる。