ブックトークで感想押しつけない キーワードに注目を

ブックトークを行う代田館長
ブックトークを行う代田館長

日本子どもの本研究会は8月19、20の両日、国立オリンピック記念青少年総合センターで第48回全国大会を開催した。「世界に目を広げよう 子どもと本の出会い―多様な生き方と向き合う」をテーマに、はじまりの会や翻訳家のさくまゆみこさんによる講演、読書会などが行われた。

埼玉県三芳町立図書館の代田知子館長は、はじまりの会「ブックトーク入門」として講演。子どもたちの心に本をどのように届けていけばよいか、参加者に話した。

一定時間内で本数冊を紹介し、子どもに読書意欲を起こさせるブックトークは、学校や公立図書館などで、児童生徒を対象に行われている。

同館長は、ブックトークで大切にすべき点として、▽本をストックし、紹介の切り口となるキーワードをメモする▽本の紹介原稿を口に出して読む▽誰かに聞いてもらい、指摘してもらう▽一文を短く、細かくして話す▽本のバランスを考えて数冊取り上げる――などを挙げた。紹介する本と子どもをよく知るのが特に大切だという。

「普段からさまざまな本を読み進めておく必要がある。新刊が出たときに、これまでの本と比べられるモノサシを育てるのが大切」と述べた。「子どもたちに自分の感想を押しつけないよう注意する必要がある」とも。

講演の中で同館長は、数冊の本を手に、実際にブックトークを行った。聞き手と心を通わせるために、クイズを出したり質問を投げかけたり、参加者とともに読み進めたりする姿も。会場は、笑い声と拍手に包まれた。

本の中の絵や写真を紹介する際には、一呼吸置いてからが好ましいという。これは、言葉と絵、それぞれに集中してもらうため。

同館長は「子どもは見抜く力を持っているため、自分が自信を持って『おもしろい』といえる本を紹介するのが大切」とした。

2日目は、小・中学生や特別支援と読書を結び付けた分科会や、日本子どもの本研究会会員の広瀬恒子さんによる講演などが行われる。

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